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第21話

生徒会長からの求婚
あなた

(俺のお嫁さんに……
なってほしい?)

有栖川 真白
有栖川 真白
あなたちゃんは人を家柄とか、
肩書きで見たりしない。そんな
きみを好きになっちゃったんだ
あなた

その、私……

あなた

(これって告白だよね?
急に言われても、どうしたら……)

有栖川 真白
有栖川 真白
答えはすぐじゃなくていい。
だけど、もし今柴園寺くんに気持ちが
向いてないなら、俺と婚約して
くれないかな
あなた

でも、私は晴くんの
婚約者なんです

有栖川 真白
有栖川 真白
形だけ、なんでしょう?
正式に鷹宮家に婚約の
申し入れをしたい
あなた

……!

あなた

(確かに私と晴くんは、
親に決められて婚約しただけの関係。
なのに、なんで律儀に婚約者の立場を
守ろうとしてるんだろう、私)

有栖川 真白
有栖川 真白
もちろん、卒業までに
俺を好きになれなければ、
破棄してもらって構わない
有栖川 真白
有栖川 真白
ただ、きみに好きになって
もらえるように頑張るから、
チャンスがほしいんだ
あなた

(どのみち、卒業したら
鷹宮家を出るつもりだった)

あなた

(それなら、条件としては
先輩のほうがいい)

そんなのは明らかなのに、
即決できない自分に戸惑う。
有栖川 真白
有栖川 真白
急で困らせたよね。
でも、俺にはきみが必要なんだ。
婚約の申し入れを受けるかどうか、
返事はいつでもいいから、
考えておいてほしい
***

家に帰ると、
私はソファーに沈むように座った。
あなた

はあ……

あなた

(先輩の気持ちは素直に
うれしいけど、私は……)

閉ざされた晴くんの部屋の扉を見つめる。

そのとき、プルルルルッと着信音が
部屋に響いた。
あなた

もしもし

スマホを耳に当てると、
聞こえてきたのは──。
お父さん
お父さん
あなたか、元気にしているか?
あなた

お父さん!?

お父さん
お父さん
風邪を引いたと高臣から聞いたが、
もう大丈夫なのか?
あなた

あ、うん! 
晴くんが看病してくれたから……

お父さん
お父さん
晴くんと随分、
仲良くなったみたいだな
あなた

仲良く……なれたと
思ったんだけど、今はちょっと
喧嘩しちゃってて

お父さん
お父さん
喧嘩できるのは、仲がいい証拠だ
あなた

え?

お父さん
お父さん
柴園寺家の跡取りとして、
これまで晴くんは大人の振る舞いを
求められてきたことだろう。
お父さん
お父さん
でも、自分をさらけ出せる相手が、
ようやくできたんだ。それがあなただった
あなた

そうなの……かな。
そうだといい、な

お父さん
お父さん
私も鷹宮家の跡取り息子として
常に重圧を抱えて生きてきたからな。
お父さん
お父さん
取り繕わなくていい相手と出会えるって
いうのは、あなたが考えている以上に
幸せなことなんだ
あなた

そっか……ありがとう、お父さん。
元気出てきた

お父さん
お父さん
それはよかった
あなた

それで、お父さんはなんで
私に電話を?

お父さん
お父さん
お前の声が聞きたかったのと、
有栖川家から正式にあなたに
婚約の申し入れがあった
あなた

えっ

お父さん
お父さん
有栖川家は不祥事のことも
問題になっている。私は断ったほうが
いいと思っているんだが……
あなた

お父さん、真白先輩との
婚約のことは……

保留にしてほしいと言おうとしたとき、
背後でガチャッと扉が開く。

振り向くと晴くんが立っていた。

私はとっさに通話口を手で塞ぐ。
柴園寺 晴
柴園寺 晴
なんだよ、
あいつに乗り換えるのかよ
あなた

乗り換える?

柴園寺 晴
柴園寺 晴
あの生徒会長のことが
好きだったんだろ。
だからあんなに庇ってたのか。
婚約の申し入れ、よかったじゃねえか
あなた

晴くん、今の電話聞いて……

柴園寺 晴
柴園寺 晴
俺もお前と婚約破棄できて、
せいせいするし
あなた

え……