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第15話

晴くん父、登場
晴のお父さん
晴のお父さん
お初にお目にかかりますね。
あなたさん
あなた

は、初めまして!

晴のお父さん
晴のお父さん
ふふ、初めまして。
あとで妻と一緒に改めて
ご挨拶させてくださいね
あなた

は、はい

晴のお父さん
晴のお父さん
あなたさん、晴はね? 
今までも何人か婚約者が
いたんだけど、一日として
もたなかったんだ
柴園寺 晴
柴園寺 晴
父さん、その話はいいでしょう
晴くんは笑顔だが、
〝余計なこと喋んじゃねえよ、バカ親父〟と
顔に書いてある。
晴のお父さん
晴のお父さん
だけどあなたさんとは、
婚約を解消すると言ってこない。
ついに運命の人と巡り会えたんだって、
お父さんは感激中です
あなた

(そうだったんだ……)

晴くんを見れば、
バッと顔を背けられてしまった。

でも耳が赤いので、
照れているのは間違いない。
柴園寺 晴
柴園寺 晴
そろそろダンスの時間なので、
失礼します
晴くんに連れられて、
ダンスホールの中央に向かって歩く。
あなた

(掴まれた手が熱い、
目の前の背中に、
なぜか無性に近づきたい──)

そんな衝動に駆られて、
歩くスピードを速めた、そのとき──。

私たちと同い年くらいの男の子が
目の前に立ち塞がった。
???
???
よう、柴園寺
友人なのか、
気さくな口調で声をかけてくる。
柴園寺 晴
柴園寺 晴
小出(こいで……)
晴くんの纏う空気が、
一気に張りつめるのがわかった。
あなた

(晴くん? どうしたんだろう?)

小出
小出
柴園寺に新しい婚約者が
できたって聞いて、
挨拶に来たんだ
柴園寺 晴
柴園寺 晴
わざわざありがとう。
感謝するよ
ふたりは笑っているけれど、
その間に立ち込める空気は冷えきっている
気がした。
小出
小出
鷹宮家のお嬢様、
俺は小出財閥の跡取りでして、
友人としてお付き合いするには
申し分ない家柄かと
あなた

(なに言ってるの、この人……。
まるで家柄で友達を選んでる
みたいな言い方……)

違和感を感じながらも、
私は失礼があってはいけないと名乗る。
あなた

鷹宮 あなたです。
これから、よろしく
お願いいたします

小出
小出
あなたさんは、庶民出身だとか
あなた

あ、はい

小出
小出
私からのアドバイスですが、
今後は自分に見合った家柄の
人間と仲良くしたほうがいいですよ
あなた

…………

小出
小出
格下の人間と付き合っていては、
品位が下がるというものです
柴園寺 晴
柴園寺 晴
小出、そんな偏った価値観を
律儀に守って、生きづらく
ないのかな?
爽やかな笑みを浮かべてはいるが、
晴くんの言葉の端々には棘がある。
小出
小出
私の通う学園では、利害が一致した
者同士がつるんでいます。
同志といられて、
むしろ生きやすいですよ
柴園寺 晴
柴園寺 晴
そう、それはよかったね
言葉とは裏腹に、
晴くんの声は憂いを帯びて重く響いていた。

私は聞くに耐えかねて、
胡散臭い笑みを絶えず顔に貼り付けている
彼にきっぱりと告げる。
あなた

アドバイス、ありがとうございます

小出
小出
いいんですよ。
鷹宮家のお嬢様のためなら、
いくらでも助言して──
あなた

ですが私は、家柄とお友達になる
つもりはありませんので

小出さんの言葉を遮り、
私はにっこり笑った。
あなた

では

そう言い残し、晴くんの手を引いて
その場から立ち去る。

向かう先はバルコニー。

このどんより気分をいったん晴らすために、
私たちには息抜きが必要だと思ったからだ。
あなた

はーっ、空気がおいしい!

バルコニーの手すりに手をついて
星空を見上げていると──。
柴園寺 晴
柴園寺 晴
あなた