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第2話

生徒会長と王子様
薄い桃色の髪と柔和な垂れ目。

襟足が少し長いところが、
妙に色気のある男子生徒が
職員室の中に入ってくる。
先生
先生
来てもらってすみません、
有栖川ありすがわくん
???
いえ、編入生の彼女のことは、
生徒会長の俺がちゃんとエスコートしますので
あなた

生徒会長……?

有栖川 真白
有栖川 真白
ああ、名乗り遅れてごめん。
俺は有栖川 真白ましろ、3年生だよ
あなた

真白先輩、ですね。
私は……

有栖川 真白
有栖川 真白
真白でいいよ。
キミのことは聞いてる。
俺はあなたちゃんって
呼んでもいいかな?
あなた

あ、はい!

有栖川 真白
有栖川 真白
編入してきて大変だと思うけど、
いつでも力になるから
にっこりと笑う有栖川せん──真白先輩。
あなた

(人当たりよさそう。
助けてくれる人が学園内にひとりでも
いるってわかっただけで心強いや)

有栖川 真白
有栖川 真白
それで、編入して早々に
申し訳ないんだけど……
あなた

……?

神妙な面持ちで、真白先輩は
私の両手をぎゅっと握る。
あなた

(は!?)

繋がれた手に視線を落とし、
目ん玉が飛び出そうになった。
有栖川 真白
有栖川 真白
あなたちゃんの編入試験の結果、
全教科満点だったよね
あなた

は、はい……

有栖川 真白
有栖川 真白
ぜひ、生徒会にスカウト
したいんだ。どうかな?
あなた

どうかなって……

あなた

(なにこれ、つまり私……。
生徒会に誘われてる!?)

あなた

い、いやいやいやっ、
無理ですよ! 私には釣り合い
ませんっ

有栖川 真白
有栖川 真白
そこをなんとか、
お願いできないかな?
あなたちゃんにしか
できないことがあるんだ
あなた

(私にしかできないこと……?)

先輩の切羽詰まった顔に、
私はつい「うっ」とうめく。
あなた

(そんな泣きそうな顔されたら……)

あなた

真白先輩が、
そこまで言うのなら

あなた

(ああ、言ってしまった。
押しに負けた!)

自分で言ったくせに後悔している間にも、
真白先輩はパッと表情を輝かせた。
有栖川 真白
有栖川 真白
ありがとう。じゃあ、さっそく
きみの重要任務を教えるよ
あなた

重要……任務?

有栖川 真白
有栖川 真白
この学園の王子、
柴園寺さいおんじ はるくんの対処だ
あなた

(なんじゃそりゃ!?)

私がきょとんとしていると、
真白先輩が手を引いてくる。
有栖川 真白
有栖川 真白
こっちだよ、ついて来て
あなた

ちょっ、先輩!

有栖川 真白
有栖川 真白
きみの生徒会庶務の
最初の仕事だよ
あなた

(庶務って確か、
なんでも屋だったような……。
それがなんで重要任務なの?)

その疑問の答えを、私はすぐに
思い知ることになる。
女子生徒1
女子生徒1
キャーッ
女子生徒2
女子生徒2
王子よ、王子ぃぃ~っ
あなた

な、何事!?

2年の教室がある廊下に、
とてつもない人だかりができていた。
あなた

(め、目の前に女子の壁が
立ち塞がってる……!)

有栖川 真白
有栖川 真白
さっきも言ったけど、
あなたちゃんには学園で女の子たちを
騒がせてる柴園寺 晴くんの対処を
お願いしたいんだ
あなた

柴園寺 晴って?

有栖川 真白
有栖川 真白
あなたちゃんの同級生で、
さっき話した学園の王子のことだよ
あなた

(学園の王子とか、
学園の王子とか、
学園の王子とか……)

あなた

(なにその乙女ゲームのメインヒーロー
みたいな設定)

有栖川 真白
有栖川 真白
ファンクラブの女の子たちが
今みたいに道を塞いだり、彼見たさに
他の生徒たちを突き飛ばしたり……
被害者が続出してるんだ
あなた

間接的な問題児ですね

視線を台風の目──ではなく、
女子の中心に向ける。
柴園寺 晴
柴園寺 晴
…………
あなた

(あれが学園の王子!)

まさに王子!と合いの手を
入れたくなるくらいの艶やかな金髪。
あなた

(確かに王族と言われても
信じてしまいそうなほどイケメン!)