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第15話

嘘ぉぉぉおお!!?
884
2020/05/06 16:27
投稿したのが結構遅い時間だったので、誰もまだ聞いてないだろうなぁなんて思いながらスマホを開き自分のチャンネルをチェックする。
あなた

200回再生、いいね100、登録者数100人…ほぇぇ、え?ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?

ゆづ(弟)
ゆづ(弟)
──何、姉ちゃんどうしたの?煩いよ
ゆづが寝ぼけ眼で私のスマホを覗く。

数秒の沈黙が流れ、
あなたとゆづ
嘘ぉぉぉおお!!?
2人で顔を見合わせ叫んだ。

夢なのか、夢じゃないのか。

だってまだ投稿して半日も経ってないのだ。

2人で頷きお互いの頬をつねる。
ゆづ(弟)
ゆづ(弟)
いっててて…夢じゃないんだ…
あなた

ねぇどうしよう!?私有名人!?
うあああぁぁぁ!!!!!!

今日は幸い休みだったので、急いで結奈ちゃんの元へ向かった。

結奈ちゃんは私がここに来るのが分かっていたようで、凄いね!!おめでとう!!!そう言って、私以上に喜んでくれた。

結奈ちゃんの作った歌がたくさんの人に届いて、認めてもらえたという証なのだから。
結奈
結奈
有名になりすぎて私のこと忘れたりしないでね??
あなた

忘れたりしないよ、当たり前じゃんか!!

寂しそうな目で結奈ちゃんがそんなことを言うので、私は全否定する。

この歌を作ったのが結奈ちゃんである限り、もしそうでなくなったとしても私たちの友情は永遠だ。

ほっとしたように結奈ちゃんはいつもの笑顔に戻る。
結奈
結奈
──あ、また考えたよ!!新しい歌!!!
そうなのだ、結奈ちゃんは死んでからもずっと私の為に歌を作ってくれていた。

書いたりすることは勿論出来ないので、私がノートに書いていく。
あなた

うわぁ、今回も素敵だね…あなた、頑張って歌わせて頂きます!!!

結奈
結奈
はい、そうしてください。
ふふふ、と笑い声が重なる。

もっともっとたくさんの人に、この歌が届きますように。

辛い時も悲しい時も、嬉しい時も楽しい時も、結奈ちゃんの歌が隣にあってくれますように。

結奈ちゃんに支えられた私が、今度はたくさんの人を歌で支えたい。
あなた

よぉし、帰ったらゆづと練習しようっと!!

私のやる気に結奈ちゃんものってくれ、墓地に元気のいい『おー!!』が響いた。







その他
その他
久しぶりの登場作者でございまする!!!
その他
その他
え、久しぶりじゃない??気の所為じゃありませんかね、うん。
その他
その他
この次のお話は結構時間がとんで、中3になります。ではまた、次回のお話で!!!

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