第3話

幼なじみ
37
2021/09/23 23:36
目を覚ますと…そこは公園だった。




公園で赤ん坊を抱えた男の子と小さい女の子がいた。




全然しならい子なのに…




何だか懐かしく感じてしまった。





「お、おい。お前どっか痛いのか?」
赤ん坊を抱えながら焦ってこちらに来る男の子。



『へ?』



「泣くほ痛いか?」
と心配そうに私の顔を覗き込む。





泣く?


私泣いてるの??








この男の子の顔見たことある…

『た、たかちゃん?』





「え、なんで俺の名前知ってんの?」
驚いたように目を見開く。





『な、なんでだろう…』
私も驚いた。





でも、この子を見ていると何だが懐かしくてどこが悲しい気持ちになる…。



「まぁ、いいや。俺の名前は、三ツ谷隆。」



その名前を聞いた途端知らない記憶が私の頭を巡る。




何もわからず、ただ彼に会えたことがとても嬉しくなり泣いてしまった




決めた…。


“私”は……いや














“俺”は


この人達を守りたい!







圭介にも…たかちゃんにも…










みんな







死んでほしくないから…






『“俺”の名前は、紫崎あなた!よろしくな!』


笑顔でたかちゃんを見る。








「お前男だったのか!?」
驚いた顔をするたかちゃんを見ながら






絶対に死なせない。







殺させやしない。





と誓った。

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