第4話

偽り
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2021/10/03 11:49
『え、俺男に見えねぇ?』
と困ったように笑ってみせる。



「綺麗な顔してっから女かと…あと…服装が…」
と私をまじまじと見るたかちゃん。



服装??




自分の服装を見ると。



可愛らしいピンク色のワンピースを着ていた。




まずい。

これは、まずい。


「ひ、人の趣味をとやかく言うあれはないけど…」


私は、慌てながら答えた。


『お、親がよ。女が欲しかったんだと…それで来てやってんだよ』


嘘です、ごめんなさいと心の中で謝りながら自分を偽っていく。









そう偽って行くうちに…。








気がついたら、目の前にはマイキー、ドラケン、パーちん、たかちゃん、圭介、一虎が居た。




場地「俺と一虎、そしてあなたが特攻隊長だ!!」
嬉しそうに肩を組んでくれる圭介。







マイキーも、ドラケンもみんな嬉しそう…。



















『わりぃ、俺お前らのチームには入れねぇ。』
とぎこちなく笑う。









さっきまで笑っていた皆が一斉にこっちを向く。









『俺は、俺のチームを作る。じゃあな!』
みんなに伝え、背を向け階段を1歩また1歩降りていく。





後ろから何やら聞こえているけど…





『ごめん…ごめんな、みんな』


進む足を止めることは出来なかった。

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