第53話

ゾムの決断
980
2023/04/23 07:05
チーノ先輩
引き分けだーー!!
チーノ先輩の一声で歓声が響き渡る。
それと同時にゾムは倒れ、ラッダァ先生は座り込んだ。
私は、地面に座っているラッダァ先生の膝に降ろされた。
ラッダァ先生
く〜〜〜そ〜〜〜が〜〜〜〜〜〜〜〜!!
ゾム
あ〜〜〜あとちょっとで抜けたのに〜…!!
ゾム
でもバリ楽しかったー!アスレチックおもろいっすね!!
2人は互いに、悔しそうだが、とても楽しそうな表情をしていた。
ラッダァ先生
寄る年波には勝てんわ…
ラッダァ先生
まさかここまで張り合われるとはな…!
ゾムが起き上がり、
ラッダァ先生
言ったろ。
それを見たラッダァ先生はあぐらをかきながらゾムに手を差し出す。
ラッダァ先生
お前にはアスレチックの才能がある。アスレチック師団に入れよゾム。
ラッダァ先生
お前だったらトップアスリートだって夢じゃねーぞ
どうだ?
と言って、再びゾムを勧誘するラッダァ先生。
ゾム
オレは…
(なまえ)
あなた
こんな場面で言うのもなんだけどさー





ラッダァ先生いつになったら私を離してくれるの!?!?
さっきからずっとホールドされて抜け出せないんですけど?!?!
シャオロンたちに視線を向けると、
ゾムの勧誘について話しているようで。
シャオロンの口から名言が飛び出た瞬間だった。

「別にいい。」
「俺らが口挟むことじゃない。」
「ゾムにとっては自分がいちばん楽しいって思える所に居るのが、幸せだから」

シャオロンの言葉は凄い。
適当で、少し口悪い感じはあると思うけど()
悪魔のことをしっかり考えた上で放った言葉だ。
その言葉には、シャオロンなりの優しさを感じる。
漫画の中だけじゃない。
今、聞こえないけど分かる。
でもさ…
私は俯いた
(なまえ)
あなた
(シャオロン、本当は寂しいと思ってるよね…きっと。)
…さてと、ゾムはどう出るかな。
ゾム
すくっと立っち上がるゾム。
覚悟を決めたような
そんな気がした。
ゾム
シャオロン
ゾム
ケツに爆弾ついとるで
!!
この発言は…!!
私は顔を上げる
目に映ったのは、慌てているシャオロンと、
それを見て笑っているゾムの姿。
ゾム
嘘でーーす!
シャオロン
なんやねんゾム!お前、アスレチック師団入るんじゃ…
ゾム
いやーアスレチックも楽しかったけど、やっぱりオレは…
ゾム
我々師団に入りたいなって!
ゾム
シャオロンたちと同じ師団がええねん!妙な連中ばっかでおもろいしな!
そう素直に言うゾムと、それを
「変なやつ」とか「ロクな奴おらへんぞ?」
と貶すシャオロン。
でも、そんなシャオロンの表情には、曇りが一切なかった。
ラッダァ先生
盛り上がっるとこ申し訳ないが…
ラッダァ先生
俺はまだ諦めてねぇぞーゾム〜〜??
その姿に恐怖する3人と私。
ちなみに私はラッダァ先生に抱えられたままである。
(なまえ)
あなた
先生そろそろ離しません?!
(なまえ)
あなた
っていうか!!怪我の手当してからにしましょ!?
ラッダァ先生
えー
私の声に網をおろし、立ち止まる先生。
(なまえ)
あなた
とにかく手当するので下ろしてください!
必死に訴え、やっと下ろしてもらった私だった。

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