第24話

🦔
309
2021/02/01 23:18
SC
SC
明日も練習があるから、早く寝よう。
その言葉で全員が寝る準備に入り、寝室へ戻っ

て行く。

私はそこで現実に引き戻された。



明日の練習着はどうしよう、、、。

明日から履こうと思っていた新品のシューズも

ボロボロになっちゃった。

ズボンのポケットの中には、お兄ちゃんのくれ

たネックレス、バラバラにされたネックレスも

ある。

皆さんが暖かく迎えてくれるから、その幸せに

浸りすぎたみたい。



とりあえず私は明日の練習着にまだ使えそうな

服を探しに、自分の部屋に急いで戻った。

どうにか明日着ることができる服を見つけて安

心した時に、部屋に近付いてくるパタパタとい

う足音が聞こえた。

ソアちゃんだ、、、。

私は必死でカバンの中にビリビリに破かれた服

などを無理矢理詰め込んだ。
ソア
ソア
あなたももう寝るよね!
(なまえ)
あなた
うん、寝るよ。
そう言ってソアちゃんがベットに腰掛けた。

そして私にこう質問した。
ソア
ソア
最初あなた、私のこと見て驚いたでしょ。
あの時の私とは正反対で驚いたでしょ?
これはどう答えるのが正解なのかな?
ソア
ソア
良いんだよ、変わったって言って!
だって本当の話だからさっ!
(なまえ)
あなた
うん、変わったな、って思ったよ。
ソアちゃんの笑顔が増えて、いつも笑顔でもっと可愛くなってた。
私が知ってるソアちゃんはクールな感じだったから。
ソア
ソア
そうだよね。

あのね、私があの時は自分を作ってたの。
あの時はいつでも1番を取らなきゃいけないプレッシャーとか、友達もあなた以外はいなかったし、あなたは私のことを慕ってくれたから頼り甲斐のある人にならなきゃ、とも思ったの。
(なまえ)
あなた
それ、私のせい、、?
ソア
ソア
違うよ!
あなたのお陰で一緒に頑張れたんだから!
ただ、その自分自身で追い詰めていたの。
それで無理矢理、あの自分を作って自分自身を偽ってたんだよね。

だから、このSEVENTEENに入って本当の自分を出すことを教えてもらったの。
安心して曝け出せる環境と、周りのオッパ達。
だから、このSEVENTEENは私の本当に本当に大事な居場所なんだ!
ソア
ソア
本当の私はあなたが知ってる時よりも明るくて、煩いんだよ笑笑
あと、メンタルだって本当は弱いし、、。
そう言ってソアちゃんは笑ってた。

本当に心から楽しいって、幸せだって思ってる

んだなって思った。



それと同時に、私がソアちゃんの居場所を無く

してはいけない、迷惑かけることなんてできな

いって思った。

この子を守らなきゃって、何があったとしても

私がどうなっても、この子の笑顔だけは守らな

きゃ、って思った。

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