私がリビングに戻ると、さっきまでいなかった
3人が帰ってきていた。
全員が楽しそうに笑いながら話している姿が見
えた。
すごい入りにくい雰囲気が出ていて、私の事を
追い出そうとしているんじゃないかって思っ
た。
これは多分、今日あった事のせいだよ。
私ってこんなにネガティブだったっけ、、?
私はその入りにくさから、リビングのドアを開
けるのをやめて、宿舎の外に出た。
また事務所にでも向かおうかな、と思って事務
所に向かうがてら散歩をしていると私の携帯に
電話がかかってきた。
私は画面を見ると、お兄ちゃんから電話が来て
いる。
私は咄嗟に通話ボタンを押した。
ここでお兄ちゃんに私の気持ちを伝えてもいい
のかな?
大事な時期なのに、私なんかが迷惑かけちゃい
けないかな、、、。
お兄ちゃんは私に共感してくれた。
今までの頑張りが認められたみたいで、泣きそ
うになった。
お兄ちゃんがそんなこと言うから、ギリギリで
保っていた涙腺が緩んで涙が出てきちゃったじ
ゃん。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!