どのくらいの時間が過ぎていたんだろう。
マネージャーさんからの電話が来て、やっと動
き出せた。
急いでビリビリな服とかもはや紙屑になったも
のをカバンの中に詰め込んで駐車場に向かっ
た。
嘘、バレるかな。
精一杯の明るい声で誤魔化した。
私はマネージャーさんに車で宿舎の前まで送っ
てもらった。
私がお礼を言うと、マネージャーさんは何も言
わずに私の頭を雑に撫でた。
びっくりしたけど、なんか、また泣きそうにな
った。
宿舎のインターホンを押すと、ジュンさんが出
てきた。
ジュンさんに腕を掴まれながら宿舎の中に入る
と、スンチョルさんとジョンハンさんと、、、
スニョンさんとジフンさん、ソアちゃん以外は
全員いた。
私はスンチョルさんの後ろに着いて行った。
あと、名前覚えていてくれてたんだって思っ
た。
スンチョルさんもジュンさんも覚えてくれてて
ちょっとだけ、、嬉しかった。
貴方はSEVENTEENのメンバーだよって言って
くれるみたいで嬉しい。
私は分かりました、と返事をした。
私は今日から自分の部屋となる部屋に挨拶をし
て入り、とりあえず今持っている荷物を置いて
リビングに戻った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。