私は精一杯の大きな声で言った。
緊張で声が震えちゃったけど、大丈夫かな?
勢いで言っちゃおうと思って目を瞑っていたか
ら、目を開けるのがちょっと怖い。
SEVENTEENの皆さんが私の事を軽蔑するよう
な目で見ていたらどうしよう、とかソアちゃん
は本当に私の事を歓迎しているのかな、とか。
私はおそるおそる目を開けると、目の前には13
人の人達が私の事を見ていた。
当たり前の事なんだけど、やっぱりデビュー組
っていう名前だけあってオーラがすご
い、、、。
つい、一歩後ろに下がっちゃった。
、、、嘘でしょ?
私は初めて聞いた事で驚きすぎて、声が出てた
みたい。
リーダーらしき人が他の人達を見回す。
特に、1番右端にいる2人のことを。
そう言って少し小さめの人が、もう1人の人に
言った。
そう言って社長は帰っていった。
ついに私は1人になってしまった。
誰も私に何も言おうとせずに、ただ見られてい
る。
動物園の動物ってこんな感じなんだな、とか思
ってしまった。
そんなことを考えていると、目の前から勢いよ
く私に飛びかかる人が来た。
なんか、ソアちゃん変わった?
私の知ってるソアちゃんは、theクールビューテ
ィーみたいな感じだったのに、今のソアちゃん
はリスみたい。
これはこれですごく可愛いんだけど、なんか、
前の人とは別人みたいで前みたいに接すること
ができない、、、。
私、ソアちゃんとどう接していたんだっけ?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!