~あなたside~
紫耀に大っ嫌いなんて言っちゃった
ホントはそんなこと思ってないのに
もういいや、プリンヤケ食いしてやる!
と思いながら冷蔵庫を開けると…
紫耀が私のために買ってきてくれたの…?
随分酷いこと言っちゃったし…
今は顔…合わせづらいな
渋々紫耀の部屋に向かうために階段を登ってきたけど…
やっぱ気不味い
しかしリビングに戻ろうとしたら階段の下から早く行きなさいとママがジェスチャーしてる
クラスメイトの女子かよ
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紫耀は不貞腐れているかのようにこっちを見もせずベッドに転がりながらスマホを弄っていた
まだこっちを見もせずスマホを弄り続ける紫耀
私が大声を出すと紫耀はやっとこっちを見てくれた
紫耀の隣にちょこんと座るとギュッと抱き締められた
お互いにちゃんとごめんなさい。と言い合えば、チュッと唇が重なり合った
お騒がせしました
無事に仲直り出来ました
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!