第114話

第113話
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2021/03/08 11:16
~あなたside~


私の血液型はA型だった
まあ、そうだよね。自分でもO型っぽいと思ったことないし

でもいざ事実を突きつけられるとどうやって受け止めていいのか分からない


取り敢えず自分の血液型と、私が養子ってことは分かった


でもなんで私はこの家の養子なの…?



私
私のホントのママとパパは…何処にいるの?
母
それは…


泣き出してしまったママの代わりにパパが説明してくれたけど…衝撃的な内容だった



____



私が産まれたのは1月29日
誕生日は紫耀と同じ日だ


ママに陣痛が来たとき、丁度私のホントのママも陣痛で同じ病院に来てお互い励まし合って仲良くなったんだって

そして、ママが紫耀を産んだ数分後にホントのママも私を産んでくれた


1歳になったある日
ホントのママとパパは遠くまで法事の用があり、長旅でまだ幼い私を連れて行くのは大変だからとママが預かると言ってくれたらしい

でもその長旅の途中、ホントのママとパパは事故に合い、そのまま帰らぬ人となってしまった


私の親戚はどの人も冷たく、例え引き取ってくれたとしても幸せな愛情は与えて貰えない…だったらママとパパが引き取って紫耀と共にたくさんの愛情を注ぎながら育てよう

って事になったんだって



____



私
そっか…ホントのママとパパはもうこの世には居ないんだね…
平野紫耀
平野紫耀
そうかもしれねえけど…お前には俺らがいるだろ…
父
そうだぞあなた
例え血の繋がりが無くてもお前は俺の娘だよ
母
紫耀もあなたも…私たちの子どもなのよ
私たちは4人家族よ…この事実は一生変わらないわ
私
重荷じゃないの!?だって私は赤の他人よ!?
父
重荷なわけ無いじゃないか
だったらここまで立派に育て上げてない
だろ?母さん
母
そうよ!馬鹿なこと言うんじゃないの!あなたはここまで立派に育ってくれて…お母さん嬉しいんだから
私
でもお兄ちゃんは!?
いきなり私はホントの妹じゃないって言われて受け入れられるの?
平野紫耀
平野紫耀
…お前はどうなんだよ
俺はお前のホントの兄貴じゃない。
それ聞いたお前はどう思うんだよ
私
それは…


私は正直嬉しい
だって血が繋がってないって事は紫耀と普通に恋愛が出来るんだもん

でもそんな不謹慎なことママとパパの前では言えない…




私が口篭っていると、紫耀はとんでもない事を言い始めた

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