~平野side~
飯食ったあと、あなたは風呂に入りに行った。で、俺は今食器洗い中
俺でも食器くらいは洗えるからな
俺は得意気にキレイに洗い上がった食器を見せた
反応薄ッ!!
なんかこう…もっとあるじゃん?
お兄ちゃんすごい!食器キレイだね!
とか、
お兄ちゃん天才ッ!
とか、
お兄ちゃん大好き!
とか←
冷蔵庫に向かうあなたが俺の前を通った瞬間、思わずドキッとした
風呂上がりのせいか、仄かに紅く染まってる頬や髪から香るシャンプーのいい匂い
そして、キャミソールに短パン姿…
正直目のやり場に困るんですけどあなたさん…
逆に寝れねえよ…そんなエロい格好のあなたが近くにいんだから
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ネットで映画を検索してオススメに出てたやつを選んだんだけど…
その内容が…血の繋がった兄妹が禁断の恋をするラブストーリー
なんつー映画を選んでしまったんだ俺!!
でもふとあなたの顔を見てみると真剣に映画を見ている
そしてそのまま視線を下にずらすと…
っ…!///
胸の谷間が…
あなたは今体育座りをしてるから胸が寄せられて谷間がくっきり浮かんでる…
…デカいよな…あなたの胸って
揉んだら柔らかそう……
と、あなたの胸をチラチラ見ながら思春期あるあるの妄想をしていたら…
バッと視線を映画に戻すと、画面の中の兄妹はベッドで服を脱がし合いながら濃厚なキスを交わしてた
こんなシーンあなたと二人っきりで観るのは気まづいのに…画面から目が離せない…
てかこれAV!?最近の映画のベッドシーンってこんなに過激なの!?
ってか…俺もシてえな…あなたと…
そんな事を思いながらチラッとあなたを見てみると…あなたの顔も赤く染まっていた
この続きを言うか言わないか迷っていると、いきなりデカい音で雷が鳴り響いた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。