第140話

第139話
3,673
2021/03/22 02:37
~紫耀side~



小屋の中にいたあなたは、手脚を拘束されテープで口を塞がれたまま横たわっていた


まさか…死んでねえよな…?






神宮寺勇太
神宮寺勇太
良かった…あなたちゃんいた…
平野紫耀
平野紫耀
っ、あなた…ッ!!


じんの声でハッと我に返り急いであなたの元へと駆け寄り抱き締める


平野紫耀
平野紫耀
冷てえ…


抱き締めたあなたの身体は冷たく冷え切ってて…しかも目を覚まさない


平野紫耀
平野紫耀
おいっ…あなた…起きろよあなたッ!!
神宮寺勇太
神宮寺勇太
あなたちゃん!?ねえ!あなたちゃん…ッ!


必死に2人で声をかけ、軽く頬を叩くとやっとあなたの目が開いた


私
ん…
平野紫耀
平野紫耀
良かった…マジで良かった…
神宮寺勇太
神宮寺勇太
紫耀、あなたちゃんのテープとロープ外してあげないと
平野紫耀
平野紫耀
お、おうそうだな!今すぐ外してやるからな!



口からテープを剥がし、拘束を全て解いてやると、あなたは泣きながら俺に抱き着いてきた


私
しょぉ…、紫耀…ッ!怖かったよぉお…!
平野紫耀
平野紫耀
もう大丈夫だ。俺がいるから…安心しろ


恐怖と寒さでブルブル震えるあなたの身体をしっかり抱き締めた
あなたが見つかって…生きててくれて良かった...
安心したのか俺の目からは涙が溢れて来た


神宮寺勇太
神宮寺勇太
間に合ってよかった…ホントに良かったね、紫耀


じんの声も泣いているのか震えてる


あなたが見つかったのもお前のお陰だよ、じん



私
紫耀…勇太くんも…助けに来てくれてありがとう
平野紫耀
平野紫耀
ごめんな?俺がお前を一人にしたから…
神宮寺勇太
神宮寺勇太
俺もごめん…あなたちゃんを巻き込んだせいでこんな事になるなんて…
私
んーん、二人は悪くないよ?だから謝らないで?
平野紫耀
平野紫耀
でもお前に怖い思いをさせちまった…
私
紫耀なら絶対に助けに来てくれるって信じてたよ…だって紫耀は私のヒーローだもん
平野紫耀
平野紫耀
あなた…ッ!!


俺は抱き締める腕に力を込め更に強くあなたを抱き締めた

もう絶対にあなたを危険な目には合わせない


そう心から強く誓った




神宮寺勇太
神宮寺勇太
取り敢えず屋敷に戻ろ?ここに居たらドンドン身体が冷えちゃう
平野紫耀
平野紫耀
そうだな、俺はあなた運ぶからじんは荷物頼んだ
神宮寺勇太
神宮寺勇太
わかったよ



制服のブレザーを脱ぎあなたに掛けるとそのまま抱き抱え、屋敷に戻って行った

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