____とある日の休み時間
~永瀬side~
俺は日曜日にあなたをデートへ誘った
まあ、あなたからしてみたら普通に遊びに行くんやと思ってると思うけど
ぁ、そうだ。ちゃんと釘差しとかなアカンこと忘れてた
次の日曜日だけは絶対邪魔されたくない
だって俺はあなたに想いを告げるから
____日曜日
駅で待ち合わせってことになっとるんやけど…俺張り切りすぎて15分も早く着いちまった笑
まあ、好きな子待ってる間ってドキドキワクワクして楽しいよな
あなたの今日の格好…めっちゃ可愛い
ワンピースの裾がフワッとしてて…
俺のためにお洒落して来てくれたんかな?
もしかしてあなた…照れとる?
可愛い過ぎて抱きしめたい
そして俺たちがやって来たのは学生でも安心なファミレス
ホントは高級レストランに予約して…とかしてみたいけど…高校生の財布事情は切ない
そして、料理が運ばれてきて今食ってるんやけど…あなたがこんな事を聞いてきた
これ普通に一人前やし…
よく噛んで食えば腹いっぱいになるやろ
お兄ちゃんお兄ちゃん…って、さっきから紫耀の話ばかり
今は俺と一緒にいるんやから紫耀の話なんてせんといて…
少しでもあなたにカッコイイとこを見せたくて飯を奢った
俺…ちゃんとカッコイイって思われてるんかな…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。