第151話

第150話
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2021/03/27 23:22
~紫耀side~


家に着き玄関を開けるとあなたの靴があった


何事も無く帰って来れたみたいだな、一応一安心



平野紫耀
平野紫耀
ただいま。あなたは?帰って来てるだろ?
母
おかえりなさい。部屋で着替えでもしてるんじゃないかしら
平野紫耀
平野紫耀
ふーん…これあなたに渡しといて


母さんにプリンを託す
何となく自分で渡すのは恥ずかしいって言うか…喧嘩してるし気不味い


母
あら、プリンじゃないの
あの子もプリン買ってたわよ?ほら…


冷蔵庫の中には既にすぐ手の届く位置にあなたが買ったプリンが陣取られていた

平野紫耀
平野紫耀
まあ、あなたなら2個食うだろ
食い意地張ってるし笑
私
なに?また私の悪口言ってんの?


いきなり現れたあなた
なんでこうタイミングの悪い時に現れるかね


平野紫耀
平野紫耀
食い意地張ってんのは当たってんだろ?
私
お兄ちゃんに言われたくない!
目障りだからさっさとどっか行ってよ!
平野紫耀
平野紫耀
目障りって…お前ひでえな
私
ふんっ、お兄ちゃんなんて大っ嫌い
平野紫耀
平野紫耀
あっそ、俺だってお前の事なんか嫌いだよ


売り言葉に買い言葉
ホントは嫌いだなんて思ってない

食い物の話でなんでこんなことになっちまうんだよ


もういいや、部屋で濡れおかきヤケ食いしてやる



____



平野紫耀
平野紫耀
あれ?濡れおかきが置いてある


自分の部屋に入るとベッドの上に濡れおかきが置いてある事に気が付いた

自分が買ってきたのと見比べると同じパッケージ

まさかあなたが買ってきてくれたなんて…



平野紫耀
平野紫耀
そんな都合のいい話…無いよな



それよりあなたと仲直り…どうやったら出来るんだろう

アイツ頑固だからな



平野紫耀
平野紫耀
はぁ…


俺はベッドに置いてあった濡れおかきを手に取ると、溜め息を吐きながら封を開けた

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