~あなたside~
翌日、私は紫耀を置いて先に家を出た
まあ、下駄箱で靴履き替えてる時に追い付かれたけど
嫌味っぽい言い方…
ホント私って可愛くないな…
手首を掴まれ無理矢理空き教室に連れてこられた
何なのよ一体…
紫耀に抱き締められた瞬間、今まで我慢していた涙が一気に溢れ出した
次から次へと出てくる本音
醜い嫉妬の塊みたいで嫌なのに…止まらない
私の止まらない口を塞ぐかのようにいきなり唇が重なった
段々深くなるキス
学校でこんな事しちゃいけないのに…止まんない
改めて気持ちを告げ合うと紫耀は私の頬を優しく包み込むように触れ顔を近付けてきた
お互いに微笑み合うと唇が重なった
しっかり1分間、口付けを堪能すれば時間ギリギリまでキツく抱きしめ合った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!