~紫耀side~
寝返りを打ったときに何かに当たる感触で目を覚ますと隣にあなたがいた
そうだ…あなたを抱いてそのままピロートークしてたらいつの間にか寝ちまったのか
親が来なくて良かったな笑
昨晩激しくシたからな…って一言付け加えようとしたけど…あなたのことだからぜってえ怒るし言わないでおこ笑
俺の胸板に擦り寄るあなたを抱き締めるとすぐに可愛らしい寝息が聞こえてきた
それを聞いているうちに俺もまた眠りに落ちていった
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さっき起きた時は確か6時前だったから…あれから結構寝ちまったのか
改めてあなたを良く見てみると…
顔は綺麗に化粧が施され、可愛らしいワンピースを身に纏っていた
それに今日はあなたとせっかくデートするんだし…それなりにキメてえしな
そして急いでシャワーを浴びて…ちゃんと髪もセットして服はTシャツ…だけじゃ微妙だからジャケット羽織って細めのジーンズを履いて…
俺なりにカッコよくキメたつもりだけど…
あなたはどう反応してくれるかね
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文句言いながら俺の方を向いたあなたは俺の姿を見た瞬間、頬を赤らめた
お、これは好印象かも
デートみたいじゃなくて、デートなんだけどな笑
そして俺らは母さんに見送られながら家を出た
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。