~中島side~
好きな子と部屋で二人っきりなのに理性を保てる程俺は紳士じゃない
俺がいきなり気持ちを告げたからか、あなたはビックリして固まっている
俺は一度身体を離し、あなたを俺の方に向かせると正面から抱き締めた
俺は抱き締める腕の力を強めた
この気持ちは冗談じゃない…本気だって事を証明するかのように
……え?
俺…断られた?
何も答えないって事は…図星なのか?
そこで俺は聞いてはいけない…いや、正直聞きたく無かったことをついに聞いてしまった
俺はあなたの目が一瞬揺らぐのを見逃さなかった
嘘だろ…?冗談って言ってくれよあなた…
口篭るあなたを抱き抱えるとベッドに寝かせ押し倒し、すぐさま上に跨った
畜生…すげえイライラする…
こんなにお前のこと好きで…愛してんのに
なんでお前は俺じゃなくて紫耀なんだよ…
だってお前とアイツは……
身体を起こし逃げようとするあなたの顎を掴み固定すれば唇を重ね合わせた。それでも抵抗するから俺は強引に舌を捩じ込む
くちゅくちゅと舌を絡ませるとあなたの力が段々抜けてきた
唇を解放してやるとあなたは息を乱しながら顔を真っ赤にしてる
こんな可愛い顔…紫耀にも見せてんの?
もう俺ダメだ…嫉妬でどうにかなっちまいそう
あなたの制服のスカーフを解くと前を肌蹴させ首筋に顔を埋めた
まだ俺に靡かないのかお前は…
どうしても俺はどんな手を使ってでもお前を手に入れたい
ホントはこんなやり方間違ってるのは分かってるけど…
俺はさっき見付けた首筋にあるホクロに舌を這わせるとそのままちゅーっと吸い付き、紅い痕を残した
そう一言告げれば俺はまたあなたに口付けた。
俺は夢中で何度も何度もあなたの柔らかな唇に吸い付く
気持ち良くて…止まんねえ
俺は夢中過ぎて全然気付かなかった
この部屋に迫る足音に…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!