~平野side~
今朝は健人先輩との件で機嫌が悪かったけど…今の俺はテンションが高い!あと1分でチャイムが鳴る!そしたら昼休み!あなたと弁当食える!!
キーンコーンカーンコーン
よしっ!鳴った!弁当持ってあなたのクラスまでダッシュ!!
先生「平野兄!お前のクラスはもう授業終わったかもしれないけど、ここのクラスはまだ終わってねーよ!!」
やっちまった…恥ずかしい
廉は笑ってたし…あなたは呆れた顔してたし…
____
取り敢えずあなたのクラスの授業が終わるまで静かに待って、天気が良いから裏庭まで弁当食いに来たんだけど…
あなたには怒られるし、廉には笑われるし…、てかなんで廉もいるんだよ!!俺はあなたと二人っきりで弁当食いたかったのに!!
なんで来んだよ先輩三人組
てか廉もいるからお邪魔虫全員集合だよ…
先輩たちと一緒に飯って…
しかも俺と廉はついでかよ!!
って事で急遽先輩三人組も加わり弁当食うことになったんだけど…
健人先輩があなたの卵焼きを食べた…
しかもあなたが半分食べたやつ…
これって関節キスじゃん
関節キスは俺とあなたが出来る兄妹の特権だと思ってたのに…
そうだそうだ!俺はいつでもあなたが作った飯が食える!!
ふふん♪
あなたがお嫁さん…
俺とあなたは兄妹だから結婚は出来ない…
コイツらはあなたを嫁にすることが出来るけど…
俺があなたを嫁にすることは絶対に出来ないんだ…
そんな事をグルグル考えながら食った弁当は、せっかくあなたが作ってくれたのに何も味がしなかった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!