第32話

31話!!
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2019/06/30 12:14
ルーシーside





私はルーシー。



ギルドで働いていた。




この前の作戦に失敗しちゃったから私はもういらなくなったみたいです。






だから今はゆく当てもなく1人で横浜の街を歩いている。









少し、この前の虎の子に会いたい気がする。








あの子に会ってから私は変になったみたい。










何故か気づけばあの子のことを考えてる。









会いたいなぁって思ったり。








もう一度頭を撫でられたいなぁとか。
ルーシー
ルーシー
こんなの初めて
少し広い公園のベンチに腰を下ろした。








生まれつきのこのくせっ毛をいじりながら、辺りを見渡す。










昼の公園だからたくさん子供が遊んでいる。









私は公園で遊んだことは無いし、友達がいた覚えもない。










ずっと1人.......。
中島敦
中島敦
隣、いい?
ルーシー
ルーシー
はっ!
1番聞きたかった声を聴けて無意識に心音がはやくなる。
中島敦
中島敦
この間ぶりだね。えーと
ルーシー
ルーシー
ルーシーよ
中島敦
中島敦
そうそう。ルーシー
名前覚えるの苦手なんだーと言いながら笑っている彼を見てまた私の心臓は高鳴る
ルーシー
ルーシー
あなたは?
私、可愛くないなぁ。





聞き方もそうだし。顔もそう。






もっと可愛い子になりたかった





中島敦
中島敦
僕は中島敦だよ。そう言えば名乗ってなかったね。
ルーシー
ルーシー
敦かぁ。
初めて聞いた彼の名前。






嬉しくて仕方がない。
中島敦
中島敦
君はここに住んでるの?
ルーシー
ルーシー
私ね、もう行くところもないの
中島敦
中島敦
え.......
ルーシー
ルーシー
だからこれからどうしようかなぁって
中島敦
中島敦
ごめん、僕のせいだ...。
彼は私から視線を外し下を向いた。








私はそんな彼の頬に手を添えた。
ルーシー
ルーシー
貴方のせいじゃない。私だってあなたの立場ならそうしたわ。
中島敦
中島敦
ルーシーは優しいんだね

























また、彼の笑顔に胸がなった。










私、彼が好きなのね


そう言うと彼は微笑んだ。



























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