平和ってことだからいい事なのかもしれないけど...。
なーんにも、ないのはやっぱり暇だなぁ
後ろから重たい物体が降ってきた。
本当に重たい
その重たい物体はくねくねと動き僕のシャツの中に手を入れようとしてくる
慌てて太宰さんの手を弾く
この人は、男が好きなのか?!
どうやって僕の心を読んでくるんだ!
乱歩さんでもないのに!!
うわぁあ。また面倒なのが...。
無理やり剥がそうとするけどこの人本当に剥がれない
なんて力してるんだよ。
まじで。
こんなに暑いのにみんな、僕にくっつきすぎている。
少しは離れようと思わないのか
ぐんぐん、顔を近づけてくる。
もう、唇が触れそうなぐらいまで
今度は国木田さんが、僕の方に寄ってくる。
そうして僕を抱きしめ、顔を近づける。
どうして僕は.......。
どうしてそんなふうに思ってくれるんだろう。
どこが魅力的なんだろう
分からないけど、分からないけど
一つ言えることがある
それは...。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!