美保side 

目の前の「真衣」と言う人が誰なのか分からない

ただ、自分が殺されるかもしれないという事は分かる

この人を最初に見た時に「綺麗だなぁ」と思った、純粋に

それと同時に激しい嫉妬心が湧き上がった
翔太の車に乗っていたから

きっと翔太はこう言う人が好きなんだと思う


小さい顔、奥二重の切長の目、筋の通った高い鼻、細長い首
おまけに身長も高くてスタイルもいい

何においても完璧だった

でも、喧嘩でなら勝てると思った
私は、ナイフも持っていたから

しかし、その喧嘩でさえも相手の方が圧倒的に強かった

全ての技が流れるように滑らかで綺麗だった

でも、綺麗だと思ったのはここまで

壁ドンみたいな体制で迫られた時は体全体を恐怖が支配した

美人な分、迫力が凄かった

真衣さんがナイフを振りかざした瞬間、私は目を閉じた

が、しばらく経っても痛みは感じなかった

すると

目を開けると、顔の真横にナイフが刺さっていた

(ふっかが照を抱きしめた)

翔太から引き離す…か
まぁ仕方ないよね………

やっぱりこの人が一番恐ろしい

この人はなんて優しい人なんだろう

この人だけじゃ無い
SnowManは全員優しくて、素晴らしい人達

私は、そんな人達を傷つけたんだ…

後悔で涙が止まらなかった

私は深く深く頭を下げた

翔太が舘様の事を好きな事は知っていた

だから、これからは離れた所で翔太の幸せを願わせて

(ここでまたまたふかいわのハグ入りまーす！)

(舘さんが翔太の涙を拭って頭ポンポンしてる)

確かに、こんな事してただで済むわけがない
仕事もクビになるし、親にも迷惑をかける

それは分かっていた、分かっていたけれど、ここまではっきりとキツい言葉で言われると思わなかった

気がついたら自然と涙が出ていた

真衣さん………

かっこいい………

真衣さんの笑顔が効いたのか、警察は私を向いて言った

私は、最後に深く頭を下げてパトカーに乗った