もう何も覚えてない…最初にまふのスイッチ押してから、恐らく結構な数の絶頂を味わった。精神的にも体力的にも限界で、声はもう出ない。
俺は疲れ切って声も出ないいのに…なんなんだこの絶倫野郎。
服を着て横になった俺は、ニコニコしてピンクオーラを振りまくまふを呆れた目で見ていた。
もうキリがない…そう覚った俺は、まふに背を向け布団を体に巻き付けた。
見えてはいないけど、たぶんまふは頬を膨らませてムッとした顔をしてるんだろう。そんな妄想に少し吹いたあと、俺は目を閉じた。
外は暗いだろうと思いながら目を開くと、普通に部屋は眩しかった。
眩しさに少し驚き、上手く起き上がれないことに少しうろたえる。ハッキリした視界に初めに入ってきたのは、俺が体を起こせない原因だった。
ドスンという音と一緒に、なんかよくわかんない声が聞こえた。
''う''に濁点を付けたような唸り声をあげるまふをほおっておき、俺は朝食準備に取り掛かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。