第4話

数ラウンドの後
6,198
2018/09/17 04:09
もう何も覚えてない…最初にまふのスイッチ押してから、恐らく結構な数の絶頂を味わった。精神的にも体力的にも限界で、声はもう出ない。
まふまふ
で、どうですか?
そらる
なにが…
まふまふ
なんか変わった感じないかなぁ〜って思いまして!
俺は疲れ切って声も出ないいのに…なんなんだこの絶倫野郎。
服を着て横になった俺は、ニコニコしてピンクオーラを振りまくまふを呆れた目で見ていた。
そらる
…ため息すら出ないよ。もう寝る
まふまふ
まだお昼ですよ?
そらる
昼からあんなことして、一日分の体力消費しちまったんだよ
まふまふ
いつもよりシてないですけどね
そらる
…俺には昼用の体力と夜用の体力があんの
まふまふ
えっ!ヤる用の体力があるんですか!?
そらる
違うっ!徹夜ゲームプレイ用をお前に消費されてんだ!
まふまふ
プレイってことはやっぱヤる用じゃないですか?
そらる
違う!!
もうキリがない…そう覚った俺は、まふに背を向け布団を体に巻き付けた。
まふまふ
そらるさーん!寝ないでくださいよー!
そらる
寝る
まふまふ
えー
そらる
………
まふまふ
…もー
見えてはいないけど、たぶんまふは頬を膨らませてムッとした顔をしてるんだろう。そんな妄想に少し吹いたあと、俺は目を閉じた。




外は暗いだろうと思いながら目を開くと、普通に部屋は眩しかった。
そらる
え、朝…うわっ
眩しさに少し驚き、上手く起き上がれないことに少しうろたえる。ハッキリした視界に初めに入ってきたのは、俺が体を起こせない原因だった。
まふまふ
んん…
そらる
……暑い
まふまふ
んっ?どわぁっ!?
ドスンという音と一緒に、なんかよくわかんない声が聞こえた。
まふまふ
いったぁー…朝から腹パンしてぶっ飛ばすことないじゃないですか!?
そらる
命の危機を感じた。暑いし苦しいし
まふまふ
それでも腹パンはないですよぉ…
''う''に濁点を付けたような唸り声をあげるまふをほおっておき、俺は朝食準備に取り掛かった。
そらる
まぁ…襲わなかっただけ、よしとしようかな

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