第9話

JK side.
101
2021/01/07 13:29
あなたが、「シフトが早くなった」と言って、焦って出て行ってしまった。


ジミン
ジミン
大丈夫かな、あなた?
すごい慌ててたけど
テヒョン
テヒョン
お店混み始めたとかかな?
まあ大学から近いし大丈夫じゃない?もう大人だし危ないことはしないよ、きっと
グク
グク
確かに一件予約は入ってたけどね
ジミン
ジミン

なんであなたのバイトなのにグガが知ってるの?
グク
グク
実は今日さ…


ユリに出会って、一緒に昼食をとったことを話す。


テヒョン
テヒョン
へ~、グガ仲良くなったの?珍しいね、女の子得意じゃないのに
グク
グク
いや、俺はそうでもないよ。
あなたとは仲良くなってたけど
ジミン
ジミン
でもさ、あなたが仲良くなるのも珍しくない?
だってあなた、女の子の友達あんまりいないじゃん。
テヒョン
テヒョン
男友達はもっといないけどね
ジミン
ジミン
それはグガがいるからじゃん(笑)
テヒョン
テヒョン
そっか(笑)
グガ、めちゃめちゃ「あなたに近づくな」オーラ出してるもんね
グク
グク
そんなの出してねーよ(笑)
まああいつ良いやつそうだし、あなたも大丈夫だと思ったんじゃない?
テヒョン
テヒョン
出してなくても横にこんなイケメンいたら近づけないよ、男はなおさら。
昔から一緒にいてもグガはイケメンだと思うもん(笑)
ジミン
ジミン
ユリちゃんか~、会ってみたいな


たしかにユリは可愛かった。






…可愛いというより綺麗といったほうがいいかもしれないけど。


グク
グク
多分、テヒョンのタイプだと思うよ
テヒョン
テヒョン
えー?
今恋する気分じゃないなぁ


なんだそれ とツッコミをいれるジミン。








恋、か。










俺は恋をしたことがない。










多分。








実をいうと、告白されたことは何度もあった。







でも誰とも付き合う気になれなくて、全部断った。







可愛い子も、綺麗な子も、スタイルのいい子も、みんないた。







でも、なぜか嫌だった。







なぜかは分からない。







彼女が欲しいと思ったことがないからかもしれない。







ジミンもテヒョンも、彼女がいるときはすごく輝いていたし、幸せそうだった。







「彼女つくったら?」







と何度も言われたけど、つくらなかった。

ジミン
ジミン
ていうかグガ、まだ彼女いないんだろ?
そんなにイケメンなのにもったいないよ、絶対。
テヒョン
テヒョン
うんうん、グガなら絶対可愛い子と付き合えるのに~
グク
グク
いや…いいよ俺は
テヒョン
テヒョン
え~?彼女いるだけで毎日明るくなるよ?
グク
グク
いいの、!
…いつかつくるよ、多分な
ジミン
ジミン
絶対…
グク
グク
そうだ!そういえば今度留学で韓国に行こうと思うんだけど
テヒョン
テヒョン
え!!行きたい!!!!


テヒョンが不思議でよかった。

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