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第10話

106
2021/01/25 16:40
テヒョン
テヒョン
半年も行くの?
今までで一番長いよね?
グク
グク
そうだな、今まではほんとに短期間だったからね
ジミン
ジミン
でもさ、僕とテヒョンは国際教養じゃないから…
休学するようになるよね?
グク
グク
うん、まぁな。
でも俺らも二人がいたらもっと楽しくなるし…あくまで提案だけど。
あなたも喜ぶはず
テヒョン
テヒョン
あなたが喜ぶなら僕休学でもなんでもする!
一緒に行く、僕も!



昔からだけど、テヒョンは本当にあなたに甘い。






あなたの元気がなかったら、わざわざあなたの家まで行って一緒に過ごしたり、小さなころは泣いているあなたのために四つ葉のクローバーを探してきたり。






彼女に「なんで私じゃなくてあの子なの」と言われても、泥だらけになってお母さんに怒られても、ずーっとあなたのそばにいた。



ジミン
ジミン
テヒョンも行くの~…?


友達いなくなっちゃうな…と思案するジミンも、あなたの前ではいつも笑顔だった。





あなたに心配させたくなかったのか、その辺はジミンにしか分からないけど…。





割とジミンは甘えん坊で、俺とテヒョンと一緒にいるときは弟みたいなのに





あなたの前では一人の男で、かっこいい。


ジミン
ジミン
みんな行くなら日本に残る意味もないかぁ、
テヒョン、やっぱり行かない!とか言うなよ~
テヒョン
テヒョン
そんなこと言わないよ、笑
でも休学手続きってどうやるんだろ、先生に聞いたら分かるかな…



二人は本当に優しい。





俺は友達のために休学ができるか、と考えてみたけど





自信をもって「できる」とは言えないかもしれない。









ただ、友達があなたなら。







それなら「できる」と言えるのかも。











あなたには、人を惹きつけるような雰囲気がある。






決して目立つほうではないけど、とても優しくて、純粋で、







あなたの笑顔は魔法みたいに心を明るくさせる。















俺はあなたの笑顔が好きだ。












…それ以上でも、それ以下でもない。



ジミン
ジミン
あ、そろそろかな?片付けもしなきゃだし
テヒョン
テヒョン
そうだね
グガこれ、あなたの
グク
グク
え…なんで俺なの、
流し、ちゃえば…?
ジミン
ジミン
もったいないじゃん、せっかく淹れたのに



僕は得意じゃないから、と口をそろえて言い、ミルクティーが入ったあなたのマグカップを差し出す二人。


グク
グク
いやいや、俺も好きじゃないから!



飲むもんか、とシンクに流そうとしたけど、結局もったいない!!と押し切られた。







…なんかあなたに申し訳ない。












片付けをして、三人でまたいろんな話をしながらバイト先に向かった。

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