第11話

☀️
2,888
2021/01/26 15:00
虎杖悠仁side

「これ、花、??」

あなたの部屋に飾ってあったのは、無数の花。

数え切れないほど、床、天井、壁、タンス、ベットに飾られてある。











あなたはその中で瞼を閉じ、寝ていた。

誰が見ても息を飲む。

死んでるんじゃねぇかって。












それくらいあなたは安らかな顔で。










「おい、あなた… 」


まさか、本当に死んでるんじゃねぇかって思って、身体を必死に揺らす。






「おい、あなた!!」















































何度か身体を揺すると、あなたは静かに目を開けた。

寝ぼけ眼だけど、目は確実に俺を捉えて、












『イイィィヤァァァ!!』













と、俺の顔を殴ってきた。



























流石の不意打ちには反応出来ず、モロ顔面に入って、視界が回る。







「って、テテテ。」


勝手に入ったのは俺だけど、なんか納得いかねぇ……



『へっ、?? 虎杖くん、、?? な、え、どゆ、ヘ、』




あなたは俺が部屋にいること自体パニックなのか、言葉が出ない。





「あーっと、その、五条先生が呼んでて…外から声掛けても返事ねぇから、さ、…」






何とか必死に弁解すると、あなたはほっとした顔を浮かべて、肩の力を抜いた。






『あー…ビックリした…心臓に悪い…』





そう言いながらベットから下りるあなた。

寝ていたからか、服は完全にユル着。

休みを取っていたんだろうし、今は気を抜いているはずなのに、俺の傍に寄ろうとはしなかった。

多分、伏黒が言ってたことは本当だと思う。





























































色々なことを頭の中で考えるけど、やっぱり1番気になったのは、この花の量だ。

ドライフラワーから、生け花から、造花、枯れ花、グラスフラワー…


花屋でもやってんのかって量に、情報処理が追いつかなかった。











そんな俺に気が付いてか、あなたはある程度距離を取り、俺の隣まで回り込んできて、







『私の術式には、いるんだよね。どうしても、。』




と、零した。






確かに、あの時使っていた花と同じような奴が、花瓶に飾られていた。




















































手に取って見てみようと、足を進め、手を伸ばす。











































しかしそんな俺の行動は、聞いたことも無い怒号によって躊躇された。






































































『触らないで、!! 』






























































































『虎杖くん、死ぬよ___??』

プリ小説オーディオドラマ