五条悟side
「ちょま、五条先生!? ご飯、まだ食べてなぁぁい!!」
仕事終わりにご飯を食べたいと叫ぶ彼女を僕は学校まで引きずった。
「あ、ここが学校ですかー!!」
「そうだよ。あなたは寮使うって言ってたよね??」
さりげなく下の名前で呼んでみるも、あなたはなんの反応もせず
「いや、それ入ってから決めることじゃないですか??」
と言われた。
「うちの学長、一筋縄じゃ行かないから頑張ってねー」
そう言ってから校長室的な所をあけると、いつも通り声が響いた。
「悟!! 8分遅刻だ!!」
「別に人形作ってんだから8分位いいでしょうよ。」
言い返した僕の言葉に対する返答は帰ってこず、学長の目は完全にあなたを捉えていた。
「君が、東明あなただね??」
「え?? あ、はい。」
人形を抱えるオッサンに不気味な目を向けながらもあなたは応答する。
すると案の定学長は人形にあなたの相手を任せ、合否を見定め始めた。
「僕はその程度じゃないと思うんだけどなぁ。」
僕がそう口にした瞬間、あなたに襲いかかっていた人形は弾け飛んでいた。
「ほぅ。 呪いを払い、呪いを払う術を身につけ、その先に何を求める__」
シンプルな学長の問いにあなたはキョトンとしていた。
やがて口を開いたと思ったら
「何を求めるーって、それ、何言っても納得しないでしょ。おっさん。」
唐突すぎるあなたの暴言に僕はつい笑ってしまった。
吹き飛ばされた学長の人形はギシギシと音を立てて固まっていた。
あんな人形の姿、初めて見たなぁ。
普段は弾け飛ばされたとしても直ぐに戻ってくるし、
そもそも飛ばされること自体がさほどない。
「面白い。 合格だ。あとは悟に教えて貰え。」
学長は僕に寮の案内と学校の説明を任せるといった。
こんなにあっさり学長が合格を出したのも、久々だ。
「ねぇ、本当はなんで呪術習いにk......「ご飯!!」」
事の真意を聞こうとすると 馬鹿でかい ご飯!! という声に掻き消される。
今年の1年生は不思議な子が多い___
※ちなみにこの小説オチ未定です
※戦闘シーン少なめ
※口調 キャラ迷子
※コメント ☆ ♡ 全て励みになります⸜❤︎⸝
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。