第16話

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2,313
2021/02/16 09:50
伏黒恵side


「小僧は戻ってこんぞ??」

小馬鹿にしたような声に、絶望が身体を支配した。

隣に座っていた東明は深く深呼吸をする。


『宿儺…』


東明がそう言葉を出した瞬間、吹き飛ばされたのが視界の端に入ってきた。

「東明!!」




























両面宿儺は尚もニヤニヤと笑っていた。


俺の式神では敵う訳がない。


東明は、遠くにあった木の幹に打ち付けられ、頭から血を出していた。

とてもじゃないが、動ける状態ではない。

命が危ないと言ったところか。

人のことを心配している場合ではなかったが、たった一撃で、
東明があそこまでやられるなら、勝ち目はない。


これは時間稼ぎだ。



































































やがて俺の身体も吹っ飛ばされ、出血のせいで頭が回らない。


「魅せてみろ、伏黒恵!!」



「俺は…」






















そう言いかけた時、両面宿儺の後ろに、影が出来た。


「東m....」



死んだも同然だった。

もしあの出血量で、今、立つことが出来ているのなら、

奇跡か、または






















































「反転術式か」









言おうとした時、宿儺の声が被って出た。












































































『せーかーいッ!! あはッ、今気分が良いから教えてあげる!!』





















































『私、特級術師なんだ!!』



















































分かっていた、東明と俺じゃ、天地ほどの差があると。
















































だからこそ、気味が悪かった。
























































これ程の敵を相手にしておきながら、今東明は










































ハイだ。




























































受験終了!!

今日、推薦特色の受験が終了致しました!!
(結果はまだ分からないですが、、笑)

本日からゆっくり更新再開致します!!

お見知り置きをー!!笑

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