第5話

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2021/01/17 11:26
五条悟side

「おーいッ!! 釘崎ー!!」

前を先導していた悠仁が叫ぶ。

呼ばれた釘崎は顰めっ面をして、いの一番に反対方向へと走り去った。



「お前が待ってた新入生来てるぞ。」






ボソッと恵が呟けば、走っていた野薔薇の動きが止まる。

やがて逃げた時よりも早いスピードで戻ってきた。










何故か同級生タメの男が苦手なあなたは首を垂れたまんまで。










僕は大丈夫なんだ??


って聞けば、



だって五条先生、馬鹿でしょ??










と軽く馬鹿にされました。







































同級生が苦手な理由は至ってシンプル。 面倒臭いから、だと。


勉強だって、運動だってできる癖に、


「どうやってやるの??」




だの




「ほんとに可愛いねぇ、」



だのうるさいんだとか。













































「ちゃんと好きな人に、そういうのして欲しいんですよね。」

















そういったあなたは寂しそうだった。



























これまであなたに告白してきた同級生の奴らは可哀想だ。

























本気であなたの事が好きだったやつもいるだろうに。笑
















































「この子が東明あなた!? すっっごい可愛いじゃんッ!!」







いつの間にか近付いてきていた野薔薇はあなたの手に握って嬉しそうに笑った。

















「へ、あ、女の子!!」


























野薔薇を見たあなたは、僕が見たことないような柔らかい顔で笑った。




































「こんな子が呪いを祓うなんて信じらんない…私が守ってあげるからね!!」
























秒速で仲良くなった野薔薇とあなたの様子を微笑ましく見ていると、


横に悠仁が近付いてきた。






学校案内をしている間、片時も僕の傍を離れなかったあなたが、


さっき来たばっかの野薔薇に盗られて不服なのか、






















































「俺も仲良くなりたいのに…」












と頬を膨らませた。





















































「それじゃあ1年ズ!! 親睦会と行こうか___」

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