第100話

メンヘラ卍會
2,486
2024/04/05 09:00
注意⚠️
本作品はキャラクターがメンヘラ化するお話になっております。苦手な方は読まないことをおすすめします。

光にかざすとキラキラと水面の揺れる小さな瓶に入った1つの液体。

これはさっきここに来る前、イザナくんにもらったものだ。


なんなのかは教えてくれなかったが今度俺と遊べる時に飲んで欲しいと言われた。
あなた
……嫌な予感しかしないんだよねぇ
マイキー
何が?

ひょこっと私の後ろから声をかけてきたのはマイキーさん。


ここは東卍の倉庫…いわゆる溜まり場で今もメンバーたちが大勢いる。
マイキー
ん?なんだその瓶
あなた
…えっ!?あ、あーその……す、水筒…みたいな?
ドラケン
水筒にしてはちっさすぎんだろw
あなた
あ、ドラケンくん
イマハコレガハヤリナンダヨ

とりあえず話をそらそうと目線を遠くに向けるとたまたま着替え中の場地さんを発見。

…ふっき、
あなた
ゴホッ…ヴ……ゴホッゴホッ!!!!
ドラケン
あなたの下の名前??大丈夫か?水飲めって

思わずむせた私はたまたま手にあった水をグイッと飲み干す。


……ん?手に、あった???
あなた
あぁぁぁぁぁぁっ!!!!!
ドラケン
うわっ…なんだよ、急にでかい声出して
マイキー
……
ドラケン
いや逆にお前が黙んなよ
マイキー
…うっせえ
ドラケン
…は?
マイキー
何回も言わせんなよ、あなたの下の名前は俺のもんなわけ。いつも思ってたけどなんであなたの下の名前と喋んの?死にたいわけ?
あなた
…え?
ドラケン
は?ちょ、お前どうしたわけ??

普段とは様子の違うマイキーくんに驚き固まる。
マイキー
あなたの下の名前もなんなんだよ
そんなに俺が嫌い?
マイキー
でも残念…もう俺から逃げらんないよ
あなた
マ、マイキーくん???
場地
おい、バカ
マイキー何してん

場、場地くんいいところに


って…え?
マイキー
…あ?
場地
あなたの下の名前、なんでこんな人の多いとこ来たんだよ。今日から外出れないように鍵かけてやんねーとな

な、なんでこの人…抱きついて……っていうか鍵!?それしたら灰谷兄弟みたいになっちゃいますよ!?!?!?(17話参照)
ドラケン
は!?場地!お前まで何言ってんだ!?!?
千冬
場地さーん、1番隊集合しましたよ!!って……何事ですか!?!?
あなた
あっ、

まともな人だ……っ!!!
あなた
ち、ちふ

バチッと千冬くんと目が合う。


…あれ?今、一瞬千冬くんの目が曇った気が…



その瞬間バシッと乾いた音がする。



今、何が起こって……
あなた
千冬?なんで今…場地さんのこと殴ったの?

これに関しては、許さない。


ヲタクとして許すまじ……っ!!!(場地さんからの手紙3巻にて理由説明あり)
あなた
仲間に手出すとか…さいってい……っ
千冬
……は?
あなた
…え?
千冬
いや、そもそもあなたの下の名前ちゃんが悪いんだよ?俺がこういう人間だって知ってるよね?

ニッコリ笑む千冬くんが怖い。
千冬
……まあ、こんなこと言っても仕方ないよね
千冬
わかる身体にしてあげるから2人っきりになれるところ行こっか
ドラケン
ちょっ、待て!お前ら!!!!
どうしたんだよ、3人ともなんか変だぞ!?

ドラケンくんが必死に訴えかけるが3人は全く聞こえていないみたいだ。


なんなら今すぐにも3人とも殴ってしまいそうなくらい鋭い目をしている。
たけみっち
お疲れ様っす、マイキーくん!って……なんちゅう顔してんだよあなたの下の名前ちゃん!
マイキー
誰のに喋りかけてんだタケミっち
場地
殺す
千冬
……あなたの下の名前ちゃん、早く行きましょ
たけみっち
なんで!?!?
あなた
……

なんか、今日の3人……すっごく冷める。
あなた
もういい、3人とも近づかないで

ムッとまゆにシワを寄せるとその言葉に3人ともピクッと肩を揺らした。
マイキー
…やだ
あなた
……無理、ごめんなさい。(推しに)こんな事言うのもなんだけど今日の3人、すごくイライラする
マイキー
……っ、やだ、捨てないで?

涙目のマイキーにいいよと漏れてしまいそうになるのを必死で耐え、そっぽを向く。


そんな私にマイキーの手が私の頬に触れる。
マイキー
もう、俺の事…嫌い?
あなた
…ヴッ

その顔はダメ…吐血する……


でも、でも…っ、なんかヤンデレみたいでヤダァァァァっ!!!!
イザナ
あなたの下の名前、さっき私た瓶だけど……ってまさか、飲んだ?
真一郎
え、あれ飲んだの!?こら万次郎!あなたの下の名前から離れなさい!!
真一郎
この頃お兄ちゃんには抱きつかなくなったのに…っ、悲しいなぁっ!!!
あなた
イ、イザナくぅぅぅんっ!!!!

真一郎くんにマイキーを預け、おいでと手招きしているイザナくんの元へと向かう。
あなた
イザナくん!あの3人がなんか変なのっ!!め、メンヘラみたいで……っ

ワタワタと説明しようとする私。
それを面白そうに見るイザナくん。


でもどうしてだろうか今日はイザナくんと目が合わない。
イザナ
とりあえず、あなたの下の名前もうちょい近づいて
あなた
え?

そっと近づくとチュッとリップ音がして私のおでこにイザナくんの唇が触れる。

……あれ、前にも天竺のアジトでこんなことがあった気が、
イザナ
ごめんな、あなたの下の名前
渡す薬を間違えたんだ
あなた
く、くす?
イザナ
そ、さっきあなたの下の名前が飲んだのは『目が合った人がメンヘラ化する薬』
あなた
……いや待って?
あなた
なんでそんなもの私に渡し……
あなた
イザナくん!?!?なんで目逸らすの!?!?!?


どうやら天竺では○○化させる薬が流行っているらしいです。

【𝑭𝒊𝒏.】

企画🎁
春菜.様。からのお題を楽しく書かせていただきました✨

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