あなたside
『ふぅ…諸君!よく逃げきった!』
『明日は土曜日だ!!!』
『授業がないから 俺の家に集合!!!』
『アーヤには俺が連絡しとく。』
そう言った若武君は、
暴力団に殴られたことに腹をたてながらも
勝利を喜んでいた。
若武君は まだこの時、知らなかった。
翌日、自分に コッソリ不幸が起こる事に…
ー翌日、若武の家にてー
…笑笑
そうだよね。
若武君たちが暴力団に連れていかれるわ、
警察呼んだら誰もいないわ…
おまけに警察から注意もされたんでしょ?
『イタズラに警察を呼ぶな』って…
お疲れさん!
???美門君、どーしたんだろ…?
なんか…様子が変な気が…
時計を見ると、
約束した時間の30分後を示していた。
う~ん。おかしいなぁ。
おおっ!美門君…積極的✨
美門君と彩ちゃん、両思い説。
いや、
美少年で、何でも出来るのに
誰かさんみたいに自慢気じゃなくて、
何より あんなに可愛い彩ちゃんから好かれる
美門 翼君が探しに行くべきだよ。( -д-)
サッと皆の手が挙がった。
行ってらっしゃい!
…にしても…彩ちゃん、大丈夫かな?
怖いめに会ってないといいけど…
わぁ!これ、楽しみにしてたんだよね!!!
勉強、学びにもなるし…
何より、皆が興味を持ってることを知れるって、
凄く嬉しいし!
φ(・ω・*)フムフム...
なんとも ないんじゃない?
だって、自分の体で作った毒でしょう?
へぇ!知らなかったぁ…!
うん。私も毒蛇への見方が少し変わった!
アハハ…若武君らしい…
え…若武君、完全アウトじゃん…
…こりゃ、重症だぁ…
う~ん…その願いは
一生届かないと思うな。残念ながら。
コンコン【ドアをノック】
彩ちゃんと美門君だぁ!!!
彩ちゃんたちは若武君に返事をもらい、
ドアを開けた。
【ガチャ】
え…
私は、2人の顔を見た瞬間、驚愕、唖然、呆然ッッ
だって、2人は耳まで真っ赤。
完熟トマト状態だったんだもん__
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!