第40話

ドアを開けると、そこには
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2020/07/01 08:39
あなたside
『ふぅ…諸君!よく逃げきった!』

『明日は土曜日だ!!!』

『授業がないから 俺の家に集合!!!』

『アーヤには俺が連絡しとく。』



そう言った若武君は、
暴力団に殴られたことに腹をたてながらも
勝利を喜んでいた。





若武君は まだこの時、知らなかった。

翌日、自分に コッソリ不幸が起こる事に…




ー翌日、若武の家にてー
桃瀬 (なまえ)
桃瀬 あなた
にしても…警察から逃げるって…
なんか悪いことした気分だよ…
上杉 和典
上杉 和典
ああ。俺も。
…なんか疲れた。
体中、めっちゃ痛ぇし。
黒木 貴和
黒木 貴和
一番疲れたのは
小塚だと思うよ。な、小塚。
小塚 和彦
小塚 和彦
…僕、昨日は本当に心臓が…
…笑笑

そうだよね。
若武君たちが暴力団に連れていかれるわ、
警察呼んだら誰もいないわ…
おまけに警察から注意もされたんでしょ?
『イタズラに警察を呼ぶな』って…

お疲れさん!









美門 翼
美門 翼
キョロキョロ…ソワソワ
???美門君、どーしたんだろ…?
なんか…様子が変な気が…
美門 翼
美門 翼
…ねぇ、
なんで こんなにアーヤ、
遅いんでしょ。

時計を見ると、
約束した時間の30分後を示していた。
七鬼 忍
七鬼 忍
なんでだろ。
いつも時間内には来るのにな。
う~ん。おかしいなぁ。
美門 翼
美門 翼
…ちょっと見てくる。
おおっ!美門君…積極的✨
美門君と彩ちゃん、両思い説。
若武 和臣
若武 和臣
いや、ここは格好いい、
ちびっ子達も憧れるリーダー、
若武和臣がアーヤを探しに行くッッ✨
いや、
美少年で、何でも出来るのに
誰かさんみたいに自慢気じゃなくて、
何より あんなに可愛い彩ちゃんから好かれる
美門 翼君が探しに行くべきだよ。( -д-)
黒木 貴和
黒木 貴和
まぁまぁ…
ここは、美門を信じて任せよう。
七鬼 忍
七鬼 忍
黒木に賛成!
上杉 和典
上杉 和典
右に同じく。
サッと皆の手が挙がった。
若武 和臣
若武 和臣
クッソッッ
美門 翼
美門 翼
んじゃ、行ってくる。
行ってらっしゃい!






…にしても…彩ちゃん、大丈夫かな?




怖いめに会ってないといいけど…








若武 和臣
若武 和臣
ゴホン それでは諸君!
美門とアーヤを待つ間、
最近気になっている事を
話し合おう!
わぁ!これ、楽しみにしてたんだよね!!!
勉強、学びにもなるし…
何より、皆が興味を持ってることを知れるって、
凄く嬉しいし!
小塚 和彦
小塚 和彦
じゃあ、僕から、いい?
小塚 和彦
小塚 和彦
僕が気になってる事は、
毒蛇が自分自身を噛んだら
どうなるのか。
φ(・ω・*)フムフム...
なんとも ないんじゃない?
だって、自分の体で作った毒でしょう?
小塚 和彦
小塚 和彦
正解は、『死ぬ』
小塚 和彦
小塚 和彦
自分で自分を噛んでしまって、
その毒が血管の中に入ると
死ぬことがあるんだ。
自分の毒で倒した獲物をのむことは
大丈夫だけどね。
へぇ!知らなかったぁ…!
小塚 和彦
小塚 和彦
なんか 間抜けで、毒を持っていても
可愛いなぁって思うよ。
うん。私も毒蛇への見方が少し変わった!
若武 和臣
若武 和臣
次俺!!!俺はな、
『カッコイイ人になるためには』
を勉強中。
若武 和臣
若武 和臣
俺は今でも十分カッコイイが…
さらに上を行こうと思ってさ。
上杉 和典
上杉 和典
ケッッ
アハハ…若武君らしい…
若武 和臣
若武 和臣
それで、調べた結果、
『責任感をもつ事』
『人の意見を尊重する事』が出来ると
いい。逆に『カッコつけすぎている』
と、駄目らしい!
え…若武君、完全アウトじゃん…
若武 和臣
若武 和臣
俺、これ調べた瞬間、
安心したよ。
だって 全部、完璧に出来てるし。
カッコつけすぎても ないしな。
俺はいつでも謙虚だ。
…こりゃ、重症だぁ…
若武 和臣
若武 和臣
そろそろ、完璧な俺に
告白してきても
いいと思うんだけどなぁアーヤ…
う~ん…その願いは
一生届かないと思うな。残念ながら。
若武 和臣
若武 和臣
じゃあ…次は…上杉!
上杉 和典
上杉 和典
俺ha(((











コンコン【ドアをノック】
立花 彩
立花 彩
遅れてごめんね。
入り…ます。
桃瀬 (なまえ)
桃瀬 あなた
(*゚∀゚*)パァァァ
彩ちゃんと美門君だぁ!!!

彩ちゃんたちは若武君に返事をもらい、
ドアを開けた。







【ガチャ】









え…










私は、2人の顔を見た瞬間、驚愕、唖然、呆然ッッ














だって、2人は耳まで真っ赤。
完熟トマト状態だったんだもん__

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