治side
部活が始まる時間が過ぎてもうた
やっぱり部活に集中できんかった
相変わらず騒ぐ女共をみる
人がいすぎて気持ち悪すぎる
今、女共の中にあなたがいた。
絶対にあなただと思った
少し探すとやっぱり
やっぱりいた
微笑みながら手を振ってくれた
頑張れる気がした。
今なら、今なら何でもできる気がする
練習がまた再開した
調子がいい
あんな女神見たら元気出るわ
ありがとな、あなた
部活終了後
まだあなたおるやろうか
いや、帰ったかもしれん……
俺らはなんの関係??
わからんな…
一か八かや、
俺は速攻着替えた
渡されたのはコンビニの袋
そこにはonゼリーなど
栄養たっぷりの食べ物がたくさんあった
北さんありがとう…!
元気出ましたわ!!
走っていくとやっぱりいた
しかも座ってた
こっちを向くあなたが"愛おしい"と思った
こんな感情初めてや
そっぽ向きながらそう言った
栗田、今ならお前の気持ちがわかるで
"友達から逃げてきた"その友達か?
そう言って歩き出した
それはできへんかな。なんて
言えるはずもないか…。
この気持ちがなんだかわかった気がしたから…
これから先もこの気持ちが薄れることはないと思う
この"好き"という気持ちが____
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。