そう思えば僕の努力が無駄になったかもしれない

ジェノの顔が整いすぎて、モテてしまうから

あえて髪だって重くしたし、メガネだってお願いして付けてもらった

まぁ、小さい頃のことだからジェノは覚えてないと思うけどね

だってこの約束したの小学校2年生の時だよ？

流石に覚えてないだろうね

気分が上がらないまま家を出ると…


😇「おはようジェミナ」

🐨「え？おはよ」

😇「なんで驚いてるの？」

🐨「いや、驚くでしょ」


「なんで？」と疑問に思ったジェノだと思うけど

そりゃ僕は驚くよ

髪は前みたいに重くはないけど前とはあまり変化がない

しかもメガネだって今まで通りにしてる

あんまり期待しない方がいいと思うけど

今の僕はジェノに期待しすぎているかもしれない

だって、もしかしたらあの時の約束を覚えてるかもしれないから


🐨「ねぇジェノ」

😇「何？」

🐨「期待してもいいかな」

😇「何が？」

🐨「期待しちゃうよ」

😇「だから何が？」

🐨「小2の時の約束」

😇「ジェミナ覚えてないかと思ったよ」

🐨「いや覚えてるよ」

😇「あんなお願いされたら断れないからね」

🐨「別に破ってもいいよ？」

😇「いや大丈夫」

🐨「なんで？お洒落とかしたいでしょ？」

😇「ジェミンだけに分かってもらえればそれでいいから」


もう本当に調子狂うよねぇ

僕といる時のジェノは無意識にこういうこと言うからさ

心の準備できてないんだよね


😇「学校に着いたよ」

🐨「うん」


あ、そう思えばあの子には注意しないとね

ジェノの後ろの席の女の子

名前は興味ないから覚えてないけど

ジェノと話す時は声がワントーン上がるから好きなんだろうね

まぁ、僕のジェノは簡単に渡さないけどね

教室に入り自分の席に座ると

やっぱりあの女の子はジェノに話しかけた


👧「ジェノくん髪の毛切ったの？」

😇「そうだよ」

👧「絶対に今の方が似合うよ」

😇「そうかな」

👧「うん！」

🐨「君さジェノのこと好きなの？」

👧「えっ、その…😳」

🐨「好きなら伝えればいいじゃん」

👧「でも今は人だっているし」

🐨「へー」

😇「ジェミナ変だよ」

🐨「ジェノはどっちの味方なの？」

😇「もちろんジェミンの味方だよ」

🐨「ならハグして」

😇「…分かった」


え？え？え？

今「分かった」って言ったよね！？

え？クラスのみんないるよ？

待って僕がお願いしたことなのに、なんで僕が焦ってるの？

ヤバいよヤバいよハグされちゃうじゃん僕


😇「ジェミナが焦るのは違くない？」

🐨「なんか焦ってる」

😇「ジェミナ」

🐨「何？」

😇「愛してるよ」

🐨「えっ…😳」


で、ジェノは僕にハグをしてくれた

最初は名前の知らない女の子に怒りをぶつけたはずなのに

結局はジェノにぶつけてしまった

そして今こうしてハグをして貰っている

僕はまだまだ子供なんだね


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