第7話

#06 賑やかな妹
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2022/01/14 07:00
瑠菜
瑠菜
ゆづきおねーちゃぁ~んっ!
翌朝、瑠菜が結月の部屋にやって来た。
噂をすればなんとやらだ。
結月
結月
おお、瑠菜ちゃん!
瑠菜
瑠菜
あけましておめでとっ!
結月
結月
あ、うん、あけましておめでとう!w
瑠菜
瑠菜
あのね、挨拶したのね、お姉ちゃんが一番最初なんだよっ!
結月
結月
そうなんだ!ありがと!
結月の場合、今年初めに会った相手は、死神だが。
結月
結月
でも、看護師さんは?
瑠菜
瑠菜
あっ、
結月
結月
探してるかもよ?
瑠菜
瑠菜
へいきっ!秘密でここに来たけど、気づかれないようにもどってみs......
こらっ、瑠菜ちゃん!そこにいるんでしょ!?
まだやることあるでしょ?
結月
結月
ほら、来たよw
瑠菜はむっ、っと頬を膨らませ、
瑠菜
瑠菜
いないよぉーっ!お姉ちゃん、言わないでねっ!!
と叫び、どたばたと結月の部屋のすみにかくれる。
なかなかのまるみえっぷりだが、本人は隠れてるつもりらしい。
もう!......ごめんね結月ちゃん、ちょっとはいっていいかな?
結月
結月
あ、どーぞw
瑠菜
瑠菜
あ、裏切った!
瑠菜担当の看護師さんがドアを開け、そして、瞬間で見つけた瑠菜ちゃんを引っ張って連れていく。
当然、7才の少女が大人に叶うはずもなく、
瑠菜
瑠菜
もう~嫌だぁ~姉ちゃんと一緒にいる~!
と駄々をこねている。
結月
結月
朝の検査終わったらおいでw
瑠菜
瑠菜
はぁい~......
瑠菜
瑠菜
あとでねっ!
ようやく瑠菜は出ていった。
部屋はまた、静まり返った。
瑠菜は、結月と同じでずっと入院しっぱなしだ。
なかなか、こうずっと入院しっぱなしということはないので、数少ない友達である。
友達というより妹的な存在である。
あの元気っぷりをみると、病人とはとても思えない。
瑠菜の母でさえ言っていた。
このとおり瑠菜は結月が大好きだ。
すきあらば会いに来ている。
結月もまた、瑠菜が大好きだった。

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