第3話

✴︎無気力な彼と五月蝿い梟2
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2019/12/29 17:41
今までは「憧れ」だった
でも最近、木兎さんを見ていると
心臓が五月蝿い…
鼓動が早い…
体温が上昇していく…

何故だろう?


またそれとほぼ同時に木兎さんは目を合わせてくれなくなった

俺は木兎さんに嫌われてしまったのだろうか?

と2つの疑問が浮かび上がってくる

モヤモヤする…

俺は毎日その答えを探していた

一応クラスメイトにも聞いてみたら「恋」じゃないかと言われた

ホントにそうなのか?

でも今まで探していたものが何かが埋まった気がした


でもやっぱりそうなのか分からず " あの人 " に相談する事にした



赤葦京治
ちょっと良いですか?
木葉秋紀
あ?おう良いぞ、どうした?赤葦からとか珍しいな
赤葦京治
えっと、その…
木葉秋紀
恋ってやつか?😁ニカッ
赤葦京治
え?!どうして分かったんですか?!!!!
てかやっぱり恋なんですかね…?
木葉秋紀
お前クールかと思ってたけど案外顔に出てるから分かりやすいんだよーー!
赤葦京治
え、、、(そうだったのか、、、待ってもしかしたら木兎さんにもばれてるかも?!)
木葉秋紀
だってお前の好きなやつ木兎だろ?
そんでもって木兎は気づいてないから安心しろ
赤葦京治
ヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ
(いつも思ってたけど、なんでそこまで分かるんだ…?)
木葉秋紀
なんで分かるかだって?そりゃねぇ、分かりやすいから!
赤葦京治
(理由になってねぇーー、ホントに怖ぇぇ)
木葉秋紀
まぁまぁ、それは置いといて
とにかく話してみたら?
俺はポツリポツリと喋りだした

俺の気持ちから言動、最近木兎さんが目をあわせてくれないこと、避けられている気がすることなど、木兎さんが関係する全ての事を話した
木葉秋紀
そっか、
なぁ、俺たちもうすぐ卒業だろ?
で、今大学受験に向けて頑張ってる最中
赤葦京治
それは知ってますよ…?
木葉秋紀
今はそっと見守っててくれないか?
それで卒業式の時に告白しろ
赤葦京治
え?!
告白…ですか…?
木葉秋紀
あぁ!
赤葦京治
でも、、、男同士ですし…
木葉秋紀
大丈夫だって
赤葦京治
何を根拠に!
俺は… もし告白してフラれたら今のように木兎さんと居られなくなる!そうなったら意味が…無いんですよ…?永遠に木兎さんから気味悪がられて生きるんですよ?…
そんなの嫌なんです…
一緒に居られないことの方が今よりずっと辛い、、、
木葉秋紀
赤葦、俺を信じろ、そして待て!時が来るまで!
俺がお前に嘘をついたことがあったか?
赤葦京治
( ゚д゚)ハッ!
無いです、、、
木葉秋紀
だろ?
だから信じろ、な?
と、木葉さんが凄く真剣な表情で言って来たんです、、、
俺は木葉さんのこんな表情を見たことがなかったので驚きました

だから言葉通りに信じて卒業式まで待つことにしました

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