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第7話

✴️無気力な彼と五月蝿い梟 番外編3
339
2020/04/06 23:00
ー告白編ー
卒業式のあの日、俺は教室に残ってもらっていた木兎さんのところへ行った
行くのが怖い

教室までついて入り口は目の前っ…
目の前なのにっ…

足がすくんで動けない
後一歩、ドアを開けたら木兎さんがいる…

止めようか…
もし断られたら…
不安がよぎる

でも…言わなきゃ…
木葉さんにも言われてここまで来れたんだ…
無駄にしちゃいけない…!


告白する決意を新たにした俺はドアを開けた
木兎さんがいる

緊張して誰に何を言うのかさえ忘れそうになった…

「おまたせしました、木兎さん」

卒業だからか、俺の神妙な顔からか

いつもハイテンションの木兎さんも、落ち着いた雰囲気で
「おう、あかーし、俺に話があるんだろ?」


よし、俺頑張れ
出来る、言うんだ俺…!


「あなたはいつも俺がどんなに無表情でも声をかけてきて、
最初は正直鬱陶しかったけど、
あなたと過ごすうちにどんどん惹かれていきました…
いつの間にか俺はあなたの隣にいて、色々なところへ連れ出されて、振り回されて…
いつの日かあなたは俺の必要不可欠な存在となりました…
木兎さん、俺はあなたが好きです、言葉には出来ないほどに
つきあっt…」


言い終わる寸前

「ストップあかーし、俺に言わせて?」

「はい?」

「俺、お前のトスも表情も性格も行動の一つ一つも全部好き
だから俺と付き合ってください」

言い切った木兎さんは驚いたように俺を見た

それは俺が大泣きしていたからだ

「え、あかーし、どしたの…そんなに俺の告白が嫌だった?!」

「ちがっ…逆でずよ゛、う゛れ゛し゛く゛て…
ありがとうございます゛」

俺は一度涙をぬぐい深呼吸して

「末長くよろしくお願いしてますね」

「おう、もちろん!」





こうして俺の恋は成功に終わった

木兎さんも同じ気持ちで言葉に出来ないくらい嬉しい(*´▽`*)


全て木葉さんのおかげと言っても過言じゃないだろう

なんでこうなることを知っていたのかは不明だがとても感謝している


木兎さんとやっと一つになれたのだから







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