瑞稀の腕を見ると、少し窪んだ跡と、僅かな皮膚。
そして首には、うっすら線がついている。
やっぱりな。全部、分かった。
瑞稀をゆっくり降ろし、噴水に寄りかからせると、俺は作ちゃんにこう言う。
作ちゃんを睨みつけ、そう言い切る。
なにが?と作ちゃん。
だから、と前置いてから、俺ははっきり言い放った。
小さくそう笑うと、作ちゃんは高笑いをする。
何も否定しないってことは、ほんとのほんとに黒幕は....
にこにこいつも見たく笑いながら俺を見る作ちゃんは、俺の....俺らの知らない表情をしていた。
ここから出たら、警察に突き出そうと、証拠のボイスレコーダーもしっかり起動させて。
ズボンのポケットに手を突っ込みながらそうすると、俺は自分の推理を話し始めた。
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Beaster終わったら新作だします!
めちゃくちゃファンタジーな話で、メインは優斗くんです😊
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。