第25話

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2020/04/27 06:25
舞台の稽古が始まった

振付師「桜庭そこ違う!」

『すみません!』

ジュニアのみんなとレッスンしている時のと違って人数が少なく目立ちやすい私は注意されやすくなった

振付師「永瀬遅れてる!」

廉「はい!」








『ふいーー』

海人「大丈夫?」

『なにが?』

海人「あの振付師さん厳しいって言うし」

『あー大丈夫!元々私女で目立ちやすいのにみんなについていけてないから…』

廉「…わかってるんやったらしっかりしいや」

紫耀「ちょっと廉!」

廉「俺らは関西を宣伝するためにこっち来てんねん、お前みたいに甘ったれた気持ちでやってへん」

『…』

海人「あなた…」

『ごめんね!私もっと頑張るから…足引っ張らないようにするから』

紫耀「あ、ちょっと廉待てって!」

廉くんがレッスン室から出てそれを紫耀くんが追いかける

海人「あなたは頑張ってるよ…」

『ううんもっと頑張らないと!』






私は次の日から誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰った

それはみんなの足を引っ張らないようにバスケの練習、歌の練習をしてたから

海人「あなた…まだ帰らないの?」

『海ちゃん…うん、まだ居るよ』

海人「そう…じゃあまたね」

『うん!またね』







それから何時間経ったか分からないぐらい練習していると…

ガチャ

紫耀「うわぁぁぁ!!」

『ビクッ!』

紫耀「あ、なんだ桜庭さんか…」

『ど、どうしたの?』

紫耀「いや、忘れ物を取りに…桜庭さんはずっとここに?」

『うん、まぁ…』

紫耀「……そんなに練習してたら倒れるよ?」

『大丈夫!私身体強いから』

紫耀「俺、桜庭さんのこと認めてなかったんだけど…今は認めてる、てか今認めた」

『ありがとう…?』

紫耀「なんで疑問形なんだよ…笑ほら俺教えれるところは教えるから」

『え!?でも…』

紫耀「大丈夫それに…廉もとっくに桜庭さんのこと認めてるよ」

『…!』

紫耀「さ!やるよ!あなた」

『う、うん!』

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