あまりにも予想外だった回答と


　　　突然の 可愛い という発言の


　　　ダブルの ダメージ で　、


　　　じわじわ と熱を持っていく私の頬


　　　でも　、それと同時に


　　　私の思考は完全に止まってしまった　．





　　　ぽけっ としたまま　、


　　　ぐくくん を見つめていれば


　　　ぐくくん はふっと笑って


　　　むにっと私の頰をつねった　．

　　　けらけら と笑いながら


　　　さらっとまた　、


　　　可愛い なんて言ってくるから


　　　私はもうどうしたらいいのかわからない　．


　　　ただされるがまま になっていると　、


　　　急に ぐくくん の手がピタッと止まった　．

　　　私の頬を優しく包み込むように


　　　触れた ぐくくん は　、


　　　急にそんなことを聞いてくる　．

　　　私の目に映るのは　、


　　　ぐくくん の少し寂しそうな顔　．


　　　どこか 不安 そうに聞いてくる ぐくくん は


　　　なんだかとても小さく見えて　、


　　　思わず抱きしめたくなった　．



　　　あたりに訪れる静寂　．



　　　多分　、今が一番伝えられる


　　　チャンス なんだ




　　　そう私は感じた　．


　　　ちらっと周りを見れば　、


　　　いつのまにか いぇな と はじゅさん はおらず


　　　空いていたはずの扉も閉まっていて


　　　完全に部屋の中は　、


　　　私と ぐくくん の 2 人しかいなかった　．

　　　でも　、いざ言うとなれば


　　　やはり緊張はするもので　、


　　　なかなか 好き という言葉が出てこない　




　　　大丈夫　、大丈夫　､､





　　　そう自分に言い聞かせて　、


　　　私は小さく息をついた　．

　　　好きだよ　





　　　今度こそ言えると思ったのに　、


　　　まるでその タイミング を


　　　狙ってきたかのように


　　　どちらかの携帯から　


　　　電話の着信音が鳴り響いた　．

　　　言おうとすればいつも必ず


　　　何かに遮られる　．


　　　私って意外とついてないのかもしれない　､､


　　　なんて　、私に背を向けて


　　　電話 をする ぐくくん を見つめていた　．










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