第29話

マサシル(シルクside)(モトダー続)
6,267
2019/08/09 11:27
ダーマが生理になったことは一応みんなに伝えられた。
もうみんな大人だから、そういうのも支えてあげようってことだろう。
モトキはずっとダーマに付きっきりでお世話している。
ダーマは、トイレに行く頻度も増えた。
撮影中は座ってるだけだから大丈夫らしいが
生理中の時のアスレチックや運動系は避けるようになった。
俺らはそんな体験ないからダーマや世の中の女の子達がどれほど大変なのか知らないけど
ダーマを見れば、何となく伝わってくる気がする。
しばらくしてから報告があった。
『ダーマのお腹に赤ちゃんができた』と。
きっとモトキとの子だ。
ダーマはいつにも増して幸せそうだった。
男の体に赤ちゃんが出来るなんて前代未聞だ。
もしかしたら…いつか報道や研究者達が迫ってくるかもしれない。
でも、そんな心配よりあの二人の幸せオーラを見たら
嬉しくなった。メンバーの幸せはめっちゃ嬉しいさ‪w
今更だけど、俺はリーダーだ。
メンバーの幸せは誰よりも願ってるつもりだぜ!
立ち上がろうとした時だった…


ドロッ…


シ「?!…俺ちょっとトイレ行ってくるわ」
そう言ってトイレに向かった。
急いで鍵を閉めてスボンを下ろした。
シ「え…これって…」
パンツにはベッタリと血がついていた。
シ「これって…生理?!え、どうしよ、あ!ダーマ」
ポケットの携帯を取り出しダーマへLINEする。
ダ「ん?シルク?…!ごめん、ちょっとトイレ行く」
モ「え、今シルクが…」
ドンドン
あ、ダーマ!
ガチャ
ダ「シルク、大丈夫か?」
シ「ダ、ダーマ…これ。」
ダ「まじか…ちょっと待ってろ」
そう言ってダーマは部屋へ戻った。
なんで。何があったんだろ。
変なものでも食べた?
てかどうしたらいいの?
…マサイ、俺怖い。
ダ「シルク、これ持ってきた。」
渡されたのはナプキンだった。
シ「あ、でも、使い方わかんない」
ダ「とりあえずパンツ脱げ。これ女用のだけどこれ穿いて。で、これはこーやって、ここを外して付けて…できた!」
手際がいいダーマにちょっと感動した。
それを穿いて外へ出る。
ダ「こっちの血がついたやつは今すぐ手洗いだ。」
シ「え、どうやんの」
ダ「こうやって洗剤付けてもみ洗いしてできるだけ流して…ある程度取れたら洗濯機でも大丈夫だ。ただ、早めにな」
シ「おおお✨すげー!」
ダ「あとは…どうする?みんなに言う?」
あ、そうだ。
どうしよ。マサイ…言う?言わない?
でも、心配かけちゃう。
ダ「マサイー!ちょっと来てくれ!」
マ「ん?なに?」
モ「ちょっとダーマ!ずっとシルクといるのずるいよ!俺にも構ってよー!」
あれー?なーんでこの二人が来てんの。
ダ「ほら、せめて彼氏には言った方がいいんじゃねーの?なんで、モトキ来てんのか知らねーけど、こいつなら大丈夫だと思うし」
シ「あ…え、えっとね…その、俺」
マ「ん、ゆっくりでいいよ」
急に恐怖が戻ってきてポロポロと涙が出てきた‪。
それを優しく包み込んでくれるマサイが嬉しい。
シ「お、俺ね…たぶんね…せいりなったの」
マ「…ダーマと同じ?」
シ「うん…血がね、いっぱい出てきたの。怖かったの。」
マ「そっか。ヨシヨシ( ´。•ω•)ノ"(っ <。)言ってくれてありがとう。明日、一応病院行ってみるか」
モ「え、シルク大丈夫?あ、お腹冷やさないようにしないと!タオル持ってくるね!あと安静にしてな!ほら、部屋戻って座って、辛かったら寝てもいいから」
モトキがパタパタとタオルを取りに行く。
ダーマは後処理を全部やってくれた。
マサイはずっと俺を抱きしめてよしよししてくれている。
全部嬉しくて最高の仲間と彼氏に巡り会えたんだなって思った。
次の日に病院へ行った。
マサイとダーマとモトキが付き添ってくれてた。
案の定、生理で、ダーマ同様子供が産めるらしい。
1週間の辛抱だって言われたけど、
意外と辛いもんだな。
マサイとえっちも出来ないし…。
シ「ε=(・д・`*)ハァ…」
マ「ん、シルク?どうした?お腹痛い?」
シ「いや、そうじゃなくて」
マ「なにかして欲しいことがあったら言えよ?」
このイケメンは…人の気も知らないで。
シ「…えっちしたい。」
マ「シルク、今はダメだろ?」
シ「(´-_-。`)う~辛いよう」
マ「終わったら、沢山しような(*^^*)」
この顔に弱い。
あと5日間か。耐えられるかな。

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