ニヤリと笑うレオナ
そんなリードみたいに…
というかリードつけられるなら獣人だろ
なんて言葉をあなたは必死に飲み込んだ
そんな事言ってみろ、殺されるぞと思っているからだ
シルバーはレオナの前に立った
あれ、さっき違うって言ってなかった??
言ってたよね???
なんて、疑問で頭を埋め尽くされているあなたを見てラギーは苦笑いをした
「はっはっはっは!!」と笑うロン毛の爆弾魔が脳裏を過ぎる
アイツの天然は苛つかせるのにもってこいだ…
とげっそりとした
レオナとラギーがチラッとあなたを見ると遠い目をしてそう呟いていた
二人が内心気の毒に思ったのは内緒だ
ニヤリと笑いそうこぼすレオナにシルバーは目を見開いた
シルバーはレオナにそう言うとその場を去り、鏡の間から姿を消した
思ってないだろうなと簡単に思わせる口振りのラギーにあなたは苦笑いをした
強い女に興味がある二人は何故かあなたの取り合いを始めた
呆れたように言うあなた
いや、そうだけれども
まるで別居している夫婦の会話にあなたは思わず
と溢した
二人は、「そんな気持ち悪い喩えをするな」と言い寮へ繋がっている鏡を通るとそのままあなたを部屋に案内し、あなたと別れた
あなたとジャックが仲良くなるのは直ぐだったそうだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。