第14話

同室ヴァリアス!
508
2021/11/25 14:29
(なまえ)
あなた
………あ、
ジャック・ハウル
ジャック・ハウル
何だ?
ジャックとあなたが雑談している間、あなたはとある事に気がついた
(なまえ)
あなた
俺、いつ返してもらえんだ………??
こっちの国籍もねぇし
学園長のトコに行ってくるわ
あなたはそう言うと寮の外へ出た
学園長を探すも、なかなか見つからずウロウロと歩き回る
???
???
お前は……嗚呼、女の生徒か
(なまえ)
あなた
………アンタは誰ッスか?
ほぼラギーの様な口調だが無いよりはマシだろうとその場しのぎででた言葉だった
が、目の前の男は少し顔を顰める
???
???
その心意気は認めるが、敬語に慣れていないのが丸分かりだ
少しは隠せ、駄犬
(なまえ)
あなた
駄犬…??
で、誰………?
デイヴィス・クルーウェル
デイヴィス・クルーウェル
俺はデイヴィス・クルーウェル
クルーウェル様とでも呼べ
(なまえ)
あなた
…………そういう趣味がお有りの方で何よりッス
ドン引きだ
(なまえ)
あなた
学園長何処に居るか知ってます?
デイヴィス・クルーウェル
デイヴィス・クルーウェル
何故だ?
(なまえ)
あなた
嫌、俺も一応異世界から来たんで…
国籍が無いんスよ
デイヴィスは嗚呼…と納得した
嫌ぁ、そりゃそうだろ
逆になぜ学園長はこの女を寮に向かわせたのだろうか
デイヴィス・クルーウェル
デイヴィス・クルーウェル
今は恐らくあのボロい寮に向かおうとしている所だと思うが?
(なまえ)
あなた
教えてくれて助かった
んじゃ、俺は学園長のトコ行きますわ
あなたは学園長が居るであろう方へ足を運ぼうとした
デイヴィス・クルーウェル
デイヴィス・クルーウェル
待て
(なまえ)
あなた
んぁ…?
デイヴィス・クルーウェル
デイヴィス・クルーウェル
確かお前、成人していたよな
あなたは少し沈黙した
………何故、今それを聞かれる?
今は関係ない話だろうと
そんな心情だったのだ
(なまえ)
あなた
してるけど…何でッスかね
デイヴィス・クルーウェル
デイヴィス・クルーウェル
嫌、そんなに深い意味はない
然しまぁ…成人しているなら良いか…?
稀にでいい、教師寮へ来い
生憎俺達教師も呑む時に毎回同じ顔しか居ないのにも飽きていた所だ
(なまえ)
あなた
酒……
分かった、稀に行かせてもらおう
俺は酒は強いんだ
デイヴィス・クルーウェル
デイヴィス・クルーウェル
なら今度鍵を渡しておこう
待っているぞ仔犬
(なまえ)
あなた
…………ん

(こ、仔犬…?)
あなたは戸惑いを必死で隠しながらそう返事をすると今度こそと足を学園長が居るであろう方へ運んだ

暫く歩くと、廊下に学園長の影が見えた
(なまえ)
あなた
なぁ
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー

如何しました?坂田さん
(なまえ)
あなた
嫌、驚いたの隠せてねぇから
気配を癖で隠していたあなたは、それに気が付かず学園長に声を掛けたのだ
学園長が驚いても無理は無いだろう
(なまえ)
あなた
今、暇か?
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
いえ、これからユウくんの所へ行くので暇とは言えませんが?
(なまえ)
あなた
ならそいつの後でいい
相談事がいくつかある
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
分かりました
では、ユウくんの所まで共に行きますか?
(なまえ)
あなた
そうさせて貰おう
アイツは俺の事知ってたみてぇだしそこも聞かなきゃなんねーからな
めんどくせー…
そんな愚痴をこぼしながら学園長と共にオンボロ寮へ向かった

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