第56話

【第55話】緑色の組紐
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2020/09/01 13:57
ばらばらと肉片が散り、灰になっていった
その灰は風に流され、どこかに行ってしまった



私はそれを見た時、とても、綺麗だと思った

どんなに醜くて、残酷で、憎くても
そう思った


例え、醜くとも、必ずどこかに綺麗はあるのだと、思ったのです
雛鶴 優春
雛鶴 優春
終わった...
隊士
やったぁぁああッ!!
無惨を倒したぞぉ!!
隊士
これで平和な世界がやって来るぞ!!!
隊士
やりましたね、葉柱様ッ!
雛鶴 優春
雛鶴 優春
そう、ですね^^
無惨を倒した

平和が、戻った
雛鶴 優春
雛鶴 優春
.........
私は無心に、その場に座り込んだ
冨岡義勇
冨岡義勇
炭治郎..ッ
か細いながらも確かに聞こえた冨岡さんの声。

私もその声につられて炭治郎さんの方を向いた
炭治郎さんは俯いたまま動くことなく、その場に座っていた


失われたその腕が、戦いの痛々しさを表していた
隊士
うぅっ
竈門くん..ッ
多くのものが涙を流し、勝利に浸る中、私は刀を握ったままだった
雛鶴 優春
雛鶴 優春
(本当に、これで終わりなのでしょうか...)
とても、信じられなかった
そして、私のその気持ちが伝わったかのように、それは起こったのです
冨岡義勇
冨岡義勇
ッ!
冨岡義勇
冨岡義勇
皆離れろッ!!!!
冨岡義勇
冨岡義勇
動ける者..ッ
武器を取って集まれ..っ!!
雛鶴 優春
雛鶴 優春
ッ!そんな..ッ
冨岡義勇
冨岡義勇
炭治郎が鬼にされた!
先程まで俯いたままだった炭治郎さんは、失くしたはずの腕を再生し、襲いかかった


その事実に困惑する者が多い中、冨岡さんが冷静に指揮を取る



例え、その相手が弟弟子で、大切な人だったとしても
雛鶴 優春
雛鶴 優春
炭治郎さん!!炭治郎さん..ッ!!
私ももう一度立ち上がり、必死になってそう呼びかける


それでも、炭治郎さんは唸りながらこちらを睨むだけだった
我妻善逸
我妻善逸
嘘だろ、炭治郎...ッ
我妻善逸
我妻善逸
禰豆子ちゃんはどうするんだよ..
雛鶴 優春
雛鶴 優春
私たちは、
冨岡義勇
冨岡義勇
お前を..ッ
嘴平伊之助
嘴平伊之助
斬れねぇ..ッ
皆の思いは同じだった
刀を構える剣士達の手は震え、刀はカタカタと音を立てていた
その時、視界の隅から1つの影が飛び出した
竈門禰豆子
竈門禰豆子
お兄ちゃん!!!
竈門禰豆子
竈門禰豆子
帰ろう..ね
竈門禰豆子
竈門禰豆子
うちに帰ろう
人間に戻った禰豆子さんだった
けれど
竈門炭治郎
竈門炭治郎
グアァァッ..ッ
炭治郎さんには、完全に理性はなかった
我妻善逸
我妻善逸
やめろよぉ!!
嘴平伊之助
嘴平伊之助
元の炭治郎に戻りやがれよォォ!!
どんなに大切な友に声を掛けられようと、炭治郎さんは薙ぎ払ってまで拒絶した
雛鶴 優春
雛鶴 優春
炭治郎さん、あなたは..ッ
炭治郎さんは禰豆子さんを掴んだまま、暴れ回っていた


自分だっていつ攻撃を受けるか分からない。

いや、その前にたどり着くこともできずに私が力尽きるかもしれない


それでも、、戦いが終わらない限り、私は命を燃やす権利がある
雛鶴 優春
雛鶴 優春
あなたはそんなに悲しい人ではないはずです!!
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ガルルルルッ
冨岡義勇
冨岡義勇
ッ!離れろ、雛鶴!
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ウガァァッ!!!!
私は冨岡さんの制止を無視して突っ込んだ
爪が身体を裂き、頬を引っ掻く
雛鶴 優春
雛鶴 優春
お願いです、その手を汚さないで..!!
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ウゥッ...ッ
ッ...ウガァゥ!!
突如、炭治郎さんの背中から骨を錯覚させるものが飛び出た

反応出来ても、身体が追いつかなかった私は、それに殴り飛ばされてしまった
雛鶴 優春
雛鶴 優春
ッ...
それでも、、あなたが苦しみ続けるなら、私たちはいくらでも立ち上がる
戦いで緩んでいた組紐が解け、地面に落ちた

それをそっと手に取り、握り締めた
知っていますか?

組紐..今ではミサンガと言われるものが多いですが、そんな組紐には、色ごとに意味が込められているのです

私の組紐は緑色..意味は
雛鶴 優春
雛鶴 優春
優しさ
雛鶴 優春
雛鶴 優春
きっと、あなたの心を落ち着けてくれる
私はもう一度走り、炭治郎さんの攻撃を避けつつ懐に潜り込んだ
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ッ!
雛鶴 優春
雛鶴 優春
もう、大丈夫です^^
スッと手首に組紐を巻き付けた
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ッ....うぅっ..
一瞬ですが、炭治郎さんの瞳に光が灯りかけた
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
(炭治郎..ッ)
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼













冨岡義勇
冨岡義勇
炭治郎
戻って来い
我妻善逸
我妻善逸
こっちだ
炭治郎
嘴平伊之助
嘴平伊之助
絶対負けるな
竈門禰豆子
竈門禰豆子
家に帰ろう









ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
その後、炭治郎さんは静かに目を覚まし、涙を流した


その左目には光が灯っておらず、右腕も先程とは全く違っていた



だけど、帰って来た..
雛鶴 優春
雛鶴 優春
おかえりなさい、炭治郎さん^^



お父さん、お母さん、兄さん


煉獄さん、しのぶさん、時透さん、悲鳴嶼さん、蜜璃姉さん、伊黒さん、玄弥さん


胡夏さん、珠代さん、御館様




やっと、終わりましたよ^^



宇髄さん、アオイさん、なほさん、すみさん、きよさん、水無月さん

皆で帰りますね^^



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作者
作者
今回はここで終了です!
作者
作者
いやね、本誌辛すぎる&書きたくないのでかなり中身省きました(ˊᗜˋ)
作者
作者
ここで全部細かく書いてしまうのもあれですし、やっぱり単行本でゆっくり読みたいですよね!
作者
作者
それでは次回もお楽しみに!
作者
作者
さようなら〜(ˊᗜˋ)

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