第48話

【第47話】月明かりに走る
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2020/07/15 14:11
人数が増え、より無惨の動きにバラつきが出てきた

また、伊之助さん達が持ってきてくださった紙により、少しは攻撃も通るようになった
雛鶴 優春
雛鶴 優春
肆ノ型、伍ノ型、陸ノ型!!
肆ノ型と陸ノ型に伍ノ型の威力を加える

そうすることで、最強の型になる。
これは今の私に出来る最速最大の攻撃
無惨
無惨
(まだ速度が上がるか..ッ)
誰もが"勝てる"そう確信した
雛鶴 優春
雛鶴 優春
ッ!
雛鶴 優春
雛鶴 優春
(無惨の力が1箇所に集まってる..ッ)
私は光が崩れる瞬間には敏感だった
雛鶴 優春
雛鶴 優春
皆さん一旦下がってください!!!!
だけど、分かっていても..いつも必ず崩れてしまう
無惨の圧縮された力が一気に触手に放出され、辺り諸共私たち目掛けて振られた

その攻撃はまるで、荒れ狂う波を表し、私達はそれに抗えない惨めな人間。



無惨は..厄災だ



声を上げる間もなく私はそびえ立つ建物を突き破った











「起きろ」
「起きなさい」
「起きて、優春」
お父さん..お母さん..兄さん

懐かしい声に、私はまるでいつもの朝を迎えるように目を開けた
雛鶴 優春
雛鶴 優春
(月が、まだあんな所に...)
月明かりはとても美しいようで、まるで私たちを嘲笑うように微笑みかけていた

この月が沈むまではあとどれくらい掛かるのでしょう...
雛鶴 優春
雛鶴 優春
もど、らなきゃ..ッ
雛鶴 優春
雛鶴 優春
ッ!
雛鶴 優春
雛鶴 優春
なん、で...ッ
立とうとすると、全く力が入らない脚..

何かあるのかと身体を確認するが、吹き飛ばされた際の擦り傷等や打撲しかない。


何故だか分からず、すぐに戻らなければという想いと重なり、酷く焦りの感覚を持った
ッ!いた、葉柱様だ!
葉柱様ぁー!
ご無事でよがっだでずぅ...(グスッ
雛鶴 優春
雛鶴 優春
まだまだ戦いはこれからです..涙は、後に取っておきましょう
ふぁ、ふぁいぃぃい
隠の方々は私の姿を確認しただけで涙を流した..

そんなにも慕っていてくださっているとは知りませんでした..

私もまだまだ無知なのです
あぁ..お顔に傷が..
雛鶴 優春
雛鶴 優春
構いません
皆さんの心に刻まれた傷の方がもっと深いのです
雛鶴 優春
雛鶴 優春
それに、これくらいすぐに治りますから^^
他も擦り傷です、ご心配にならなくても大丈夫です
隠の方々に傷の簡単な手当をして頂き、私は再度立ち上がろうと試みた

だけど...やっぱり脚に力は入らない
雛鶴 優春
雛鶴 優春
(なんで...ッ)
よ、葉柱様!あまりご無理はなさらぬよう..ッ
怪我も酷いですし、何よりそのお脚では..
それに、まだ無惨は逃げていません!
雛鶴 優春
雛鶴 優春
今だからこそ、向かうのです
怪我が何ですか
動かないから何ですか
雛鶴 優春
雛鶴 優春
不死川さんはどんな時でも戦うことを舐めなかった
雛鶴 優春
雛鶴 優春
蜜璃姉さんはいつでも真っ直ぐ思うままに歩み続けた
雛鶴 優春
雛鶴 優春
だから私も、この夜を走り続けます
雛鶴 優春
雛鶴 優春
長い夜を、終わらせるために
きっと脚が動かないのは、何らかの拍子に神経がびっくりしてしまったから...

なら、刺激を与えて脳に気づかせるのです!
少し離れた位置に落ちていた刀を取ると、力いっぱい自分の脚に刺した

痛みは感じなかった

だって、私はもっともっと痛いものを知っているから
よ、葉柱様?!?!
雛鶴 優春
雛鶴 優春
ッ....これで、大丈、夫です..
流れる血を包帯で締め付けで止血すると、簡単に包帯巻いて、今度こそ立ち上がった

もう、止まりたくは無いのです
「優春、頑張れ」

「頑張って(ニコッ」

「頑張れ」

「頑張ってください^^」

「優春、頑張ってね」
雛鶴 優春
雛鶴 優春
(はい、頑張ります..だって私は、、)
人を守り、春の如く舞う者
雛鶴 優春
雛鶴 優春
(葉柱、雛鶴優春)
雛鶴 優春
雛鶴 優春
参ります!
その時踏み出した一歩は、私が初めて鬼殺隊に足を踏み入れた時と似た感覚だった。

だけど、その感覚とは少し違って..今回は、とても優しい気持ちになれた


私は見守ってくださる方々の信頼を知れたから
もう、止まらないから



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作者
作者
今回はここで終了です!
作者
作者
いやはや、私に感動シリーズは無理です..私が泣きます。

てかそもそも感動シリーズなんぞ作れはしないのですけども
作者
作者
ではでは次回もお楽しみに!
作者
作者
さようなら〜

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