不死川さんが仰っていました。
下弦の壱を倒した際、できるだけ多く型を繋げたと
不死川さんだからできたのかも知れません。が、無惨にずっと同じ攻撃を仕掛けても読まれるだけです
だから、私もやってみましょう
私の声で無惨の顔が少し歪んだ
壱ノ型 葉桜
無数の葉が多方向で舞い、姿を隠す
弐ノ型 爽葉の刹那
目に見えない葉が一瞬の間に敵の体を切りつける
参ノ型 双葉の慈悲
双葉のように柔らかく切り込む
肆ノ型 紅葉斬撃
とてつもない速さで圧倒し、敵を血染めにすることから紅葉とされている
伍ノ型 若葉の余憤
若葉のように鋭く、最も威力の高い攻撃
陸ノ型 葉上の雨雫
とても繊細で速い攻撃で、歯の上に滴る雨雫の如く舞う
たまにそんなことを思ってしまう
こんな時まで考えてしまうなんて、私は未熟者です
"頑張れ"
誰もが1度は聞いたことがあるのでは無いのでしょうか。
とても簡単で、誰でも使える言葉
ですが
私が戦うのは無惨を倒すため
だけど、それは表向きな回答。
私が伝える想いに込める理由は、
みんなを守るため。
それが私を動かす1番の意志で
1番好きな私の想い
それができるかどうかは私にも分からない。
でも、どんな形でも守りたいのです
その意志を、想いを、形を
炭治郎さんが無惨の表面に出て、押し込むように技を放った
その時、頭の中である歌が霞んだ。
そして、その歌を兄さんが歌っていた..
これは、きっと私の記憶だ
声はだんだんと大きくなり、私の体も自然と動いた
声に引っ張られるように動く私の体は、私でも驚く程に軽くて、速かった
私は無惨の背後から飛び出て、刀で叩き落とした
炭治郎さんが更に無惨を壁に押し込む
その時、微かに建物の影から足音が聞こえてきた
遠くの方からこちらに向かう皆さんの音。
そして、近づいてくる希望の足音
お日様、どうか、私たちに味方をしてください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。