拓哉「ふぅさんこれどこー」
風雅「あー、それそこ置いとって」
拓哉「はぁい」
ふぅのお母さんが車で運んできたダンボールたちを全部運んで、今は荷物を分けてるところ
…意外と物が多い、笑
「…あ、卒アルだ」
1人でテキパキ作業しているとふぅの小中高の
卒アルを見つけた
「…気になるからちょっと見よ、笑」
中学校と高校はたくにぃのやつ見たことあるから
小学校のを見ようかな、笑
「…わっ、かわい」
中を開くと今のふぅとは考えられないかわいい子が載っていた
…ぜんっぜん違うんだけど、笑
風雅「…あなた、何見とるん」
「…ビクッ、あ、いや、これはそのー、」
風雅「…小学校の頃とか恥ずかしいからあんま
見んとって、」
「えぇ…めっちゃかわいいのに、笑」
風雅「…まぁ、あの頃は俺もかわいかったけどな」
風雅「…てかあなた、ちょっと来て」
「え、なになになに、」
腕を引かれ、リビングの外に連れて行かれる
風雅「…これ、」
私の前に差し出されたのは…鍵、??
風雅「…持っていてほしい、あなたがいつでも
入ってこれるように」
「え、いいの、??」
風雅「うん」
風雅「…あと、いつか同棲するために、な、??」
「…//」
「…ありがとっ」
合鍵かぁ…嬉しい、
拓哉「…ふぅさーん、これどこー!!」
風雅「…拓哉が呼んどるし戻るかぁ」
「うんっ」
風雅「…あ、忘れ物した」
「なn…」
風雅「…チュッ」
「…へ、」
風雅「…ふはっ、かわいい、笑」
そうして何気なくリビングに戻るふぅ
…かっこよすぎて、しばらくその場から動けなく
なったのは秘密
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。