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第1話

僕の仕事
僕は、ある探偵の助手をしている。
一言で探偵、といっても、とても有名な名探偵、という訳ではない。かといって、事件に引っ張りだこの売れっ子探偵、という訳でもない。
正直言うと彼女は有名ではないし、名探偵、と呼ばれている訳ではない。
彼女は「副業」で、探偵をやっているのだ。
彼女の本当の職業はOLで、土日と祝日は会社を休んで探偵をやっている。無論「副業」なので、探偵事務所的な建物はなく、彼女の家がそのまま事務所になっている。
彼女の名前は、尾崎 理央おざき りお
彼女は陰か陽か、と聞かれると、「陰」が強い。彼女は小柄でとても気が小さく、服も紺か黒を基調とした洋服ばかり着ている。髪の毛は黒髪で、長い前髪が顔の半分を隠している。細いフレームの黒渕眼鏡をかけていて、ぱっと見、失礼だが、引きこもりの人みたいだ。
そんな人で本当に謎が解けるのか、と思う人もいるだろう。しかし、彼女の才能をなめてもらっちゃ困る。彼女は事件現場に行くと人が変わり、一瞬でその場の状況を理解し、謎を解く。彼女は事件を最長でも3日で解決する「速さ」が売りの探偵だ。それこそ、殺人現場などで活躍したら、仕事が山のように降ってくるだろうに。
「副業ですから。」
と、いって土日祝日以外は探偵の仕事をしない。もう一度言うが、彼女は副業で探偵をやっているのだ。事務所なんてないので、尾崎探偵事務所を知るものなんてあまりいない。ポスターなどを貼ればいいのだが、副業なのでそこら中に貼ると仕事が平日にできてしまう可能性があるため、貼るのは理央さんのアパートの電柱だけ、と決まっている。
もちろん、仕事なんて数えるほどしかやってない。しかも、そのほとんどが落とし物捜索とか、ペットの捜索とか、そんな感じだ。
それでも理央さんは、
「副業ですから、別にいいんです。」
と言う。