ジンside
意識はないはずなのに、なぜか
あなたの声が聞こえる
早く目を覚ましたい。
なんか、草原の奥にあなたがいる。
迎えに来てくれたのかな?
あ、俺死ぬんだ。
こんなこともあろうかと看護師さんに手紙を託しといたんだ
俺が死んだら渡してくださいって
まるで最初から死ぬのを予想していたみたいだね
ジンside終了
ユンギside
いつになっても目が覚めない
俺はジンの目が覚めるまでほとんどずっとそばにいるのに
なんか、今日は嫌な予感がする
なぜかいつもとは違って手汗が尋常じゃない
すると急にジンに装着されている機械から
ピーーーー
という音が部屋に響いた
俺はナースコールをして先生を呼んだ
でも、先生が来たときにはもう遅かった
俺はジミンたちを呼んだ
三人はすぐに駆け付けてきた
みんなこれまでないほどの大きな声で泣いた。
どうして、ジン。
俺は看護師さんに呼ばれた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。